2次方程式 $x^2 - 2(m-2)x - m + 14 = 0$ が異なる2つの負の解を持つとき、定数 $m$ の値の範囲を求めよ。

代数学二次方程式判別式解と係数の関係不等式
2025/6/26

1. 問題の内容

2次方程式 x22(m2)xm+14=0x^2 - 2(m-2)x - m + 14 = 0 が異なる2つの負の解を持つとき、定数 mm の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 が異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式 D=b24ac>0D = b^2 - 4ac > 0 である。
また、2つの解を α\alpha, β\beta とすると、解と係数の関係より α+β=ba\alpha + \beta = -\frac{b}{a}, αβ=ca\alpha\beta = \frac{c}{a} である。
2つの解が共に負である条件は、α+β<0\alpha + \beta < 0 かつ αβ>0\alpha \beta > 0 である。
与えられた2次方程式 x22(m2)xm+14=0x^2 - 2(m-2)x - m + 14 = 0 に対して、
a=1a = 1, b=2(m2)b = -2(m-2), c=m+14c = -m + 14 である。
判別式 DD は、
D=(2(m2))24(1)(m+14)=4(m24m+4)+4m56=4m216m+16+4m56=4m212m40>0D = (-2(m-2))^2 - 4(1)(-m + 14) = 4(m^2 - 4m + 4) + 4m - 56 = 4m^2 - 16m + 16 + 4m - 56 = 4m^2 - 12m - 40 > 0
m23m10>0m^2 - 3m - 10 > 0
(m5)(m+2)>0(m - 5)(m + 2) > 0
よって、m<2m < -2 または m>5m > 5 … (1)
解と係数の関係より、2つの解の和 α+β=2(m2)1=2(m2)\alpha + \beta = - \frac{-2(m-2)}{1} = 2(m-2) であり、積 αβ=m+141=m+14\alpha \beta = \frac{-m + 14}{1} = -m + 14 である。
2つの解が共に負である条件は、
α+β=2(m2)<0\alpha + \beta = 2(m-2) < 0 より、
m2<0m - 2 < 0
m<2m < 2 … (2)
αβ=m+14>0\alpha \beta = -m + 14 > 0 より、
m<14m < 14 … (3)
(1), (2), (3) を満たす mm の範囲を求める。
(1) より m<2m < -2 または m>5m > 5
(2) より m<2m < 2
(3) より m<14m < 14
数直線を書いて考えると、m<2m < -2 が全ての条件を満たす。
したがって、m<2m < -2 である。

3. 最終的な答え

m<2m < -2

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