正の奇数の列を、$n$ 番目の群に $n$ 個の数が入るように群に分ける。 (1) 第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表す。 (2) 第15群に入るすべての数の和 $S$ を求める。

数論数列等差数列奇数群数列
2025/6/26

1. 問題の内容

正の奇数の列を、nn 番目の群に nn 個の数が入るように群に分ける。
(1) 第 nn 群の最初の数を nn の式で表す。
(2) 第15群に入るすべての数の和 SS を求める。

2. 解き方の手順

(1)
nn 群の最初の数を求める。
まず、第 n1n-1 群までの項数を求める。
第1群から第 n1n-1 群までの項数の合計は、
1+2+3++(n1)=(n1)n21 + 2 + 3 + \dots + (n-1) = \frac{(n-1)n}{2} である。
これは、正の奇数列の第 (n1)n2\frac{(n-1)n}{2} 項までが含まれることを意味する。
したがって、第 nn 群の最初の数は、正の奇数列の第 (n1)n2+1\frac{(n-1)n}{2} + 1 項である。
正の奇数列の第 kk 項は 2k12k - 1 で表されるので、
nn 群の最初の数は
2((n1)n2+1)1=(n1)n+21=n2n+12(\frac{(n-1)n}{2} + 1) - 1 = (n-1)n + 2 - 1 = n^2 - n + 1
である。
(2)
第15群に入るすべての数の和 SS を求める。
第15群の最初の数は、(1)より 15215+1=22515+1=21115^2 - 15 + 1 = 225 - 15 + 1 = 211 である。
第15群には15個の数が入るので、第15群の最後の数は、
正の奇数列の第 (151)152+15=14×152+15=7×15+15=105+15=120\frac{(15-1)15}{2} + 15 = \frac{14 \times 15}{2} + 15 = 7 \times 15 + 15 = 105 + 15 = 120 番目である。
この数は 2×1201=2401=2392 \times 120 - 1 = 240 - 1 = 239 である。
したがって、第15群の数列は、初項が211、末項が239、項数が15の等差数列である。
等差数列の和の公式より、
S=n(a1+an)2S = \frac{n(a_1 + a_n)}{2}
S=15(211+239)2=15(450)2=15×225=3375S = \frac{15(211 + 239)}{2} = \frac{15(450)}{2} = 15 \times 225 = 3375

3. 最終的な答え

(1) 第 nn 群の最初の数は n2n+1n^2 - n + 1
(2) 第15群に入るすべての数の和 SS は 3375

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