2次方程式 $x^2 + 2mx + m + 2 = 0$ が異なる2つの正の実数解をもつとき、定数 $m$ の値の範囲を求めよ。

代数学二次方程式解の条件判別式解と係数の関係
2025/6/26

1. 問題の内容

2次方程式 x2+2mx+m+2=0x^2 + 2mx + m + 2 = 0 が異なる2つの正の実数解をもつとき、定数 mm の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 が異なる2つの実数解をもつ条件は、判別式 D=b24ac>0D = b^2 - 4ac > 0 である。
また、2つの解を α,β\alpha, \beta とすると、解と係数の関係より、α+β=ba\alpha + \beta = -\frac{b}{a}, αβ=ca\alpha \beta = \frac{c}{a} である。
2つの解が正である条件は、α+β>0\alpha + \beta > 0 かつ αβ>0\alpha \beta > 0 である。
与えられた2次方程式 x2+2mx+m+2=0x^2 + 2mx + m + 2 = 0 について、
判別式 DD は、
D=(2m)24(1)(m+2)=4m24m8=4(m2m2)=4(m2)(m+1)D = (2m)^2 - 4(1)(m + 2) = 4m^2 - 4m - 8 = 4(m^2 - m - 2) = 4(m - 2)(m + 1)
D>0D > 0 より、(m2)(m+1)>0(m - 2)(m + 1) > 0
よって、m<1m < -1 または m>2m > 2 ...(1)
解と係数の関係より、
α+β=2m\alpha + \beta = -2m
αβ=m+2\alpha \beta = m + 2
2つの解が正であるためには、
α+β>0\alpha + \beta > 0 より、2m>0-2m > 0 よって m<0m < 0 ...(2)
αβ>0\alpha \beta > 0 より、m+2>0m + 2 > 0 よって m>2m > -2 ...(3)
(1), (2), (3) をすべて満たす mm の範囲を求める。
(1) より m<1m < -1 または m>2m > 2
(2) より m<0m < 0
(3) より m>2m > -2
よって、2<m<1-2 < m < -1

3. 最終的な答え

2<m<1-2 < m < -1

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