座標平面上に原点Oと2点A(1,0), B(0,1)がある。$\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}$ で表される点Pについて、$s \geq 0$, $t \geq 0$, $s+t \leq 2$ を満たすとき、点Pが存在する範囲を図示せよ。

幾何学ベクトル領域線形計画法
2025/6/26

1. 問題の内容

座標平面上に原点Oと2点A(1,0), B(0,1)がある。OP=sOA+tOB\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB} で表される点Pについて、s0s \geq 0, t0t \geq 0, s+t2s+t \leq 2 を満たすとき、点Pが存在する範囲を図示せよ。

2. 解き方の手順

まず、条件 s+t2s+t \leq 2 より、s+t=ks+t = k とおくと、0k20 \leq k \leq 2 である。
OP=sOA+tOB=k(skOA+tkOB)\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB} = k(\frac{s}{k}\overrightarrow{OA} + \frac{t}{k}\overrightarrow{OB})
ここで、s=sks' = \frac{s}{k}, t=tkt' = \frac{t}{k} とおくと、s+t=1s' + t' = 1 であり、s0s' \geq 0, t0t' \geq 0 である。
このとき、点QをOQ=sOA+tOB\overrightarrow{OQ} = s'\overrightarrow{OA} + t'\overrightarrow{OB} で定めると、点Qは線分AB上を動く。
OP=kOQ\overrightarrow{OP} = k\overrightarrow{OQ} より、点Pは線分OQをk倍した点である。
0k20 \leq k \leq 2 より、点PはOQを0倍から2倍した範囲を動く。
点Qは線分AB上を動くので、OQの最大値は、QがABの中点のときである。
このとき、点Pは線分ABを2倍した点である。
A(1,0), B(0,1)なので、線分AB上の点をQ(x,y)とすると、直線ABの方程式は x+y=1x+y=1 である。
ここで、点Qが線分AB上を動くとき、s+t=2s+t=2とするとOP=2sOA+2tOB\overrightarrow{OP}=2s'\overrightarrow{OA}+2t'\overrightarrow{OB}となる。ここで、2s=S2s' = S, 2t=T2t'=T とおくと、S+T=2S+T = 2, S0S \geq 0, T0T \geq 0となる。
OP=SOA+TOB\overrightarrow{OP}=S\overrightarrow{OA}+T\overrightarrow{OB}だから、OP=S(1,0)+T(0,1)=(S,T)\overrightarrow{OP} = S(1,0) + T(0,1) = (S, T) となる。
よって、P(S,T)とすると、S0S \geq 0, T0T \geq 0, S+T2S+T \leq 2 である。
したがって、点Pの存在する範囲は、x0x \geq 0, y0y \geq 0, x+y2x+y \leq 2 で表される領域である。これは、O(0,0), A'(2,0), B'(0,2)を頂点とする三角形O A' B'とその内部である。

3. 最終的な答え

点Pが存在する範囲は、点O(0,0), A'(2,0), B'(0,2)を頂点とする三角形とその内部である。

「幾何学」の関連問題

与えられた三角形の2辺の長さ$a=4$, $b=5$と、その間の角$C=135^{\circ}$が与えられています。この三角形の残りの辺の長さ$c$を求める問題です。

三角形余弦定理辺の長さ角度
2025/6/26

## 1. 問題の内容

三角比三角関数正弦定理余弦定理三角形の面積
2025/6/26

$ \angle{A} $ は鋭角であり、$ \sin{A} = \frac{3}{5} $ であるとき、$ \cos{A} $ と $ \tan{A} $ の値を求める。

三角比sincostan鋭角鈍角
2025/6/26

与えられた式 $\frac{1}{\tan 150^{\circ}} + \cos 30^{\circ}$ の値を求めます。

三角比三角関数角度
2025/6/26

座標平面上に円 $K: x^2 + y^2 - 8x = 0$ があり、その中心を $C$ とする。点 $A(-1, 0)$ を通り、傾きが $a$ ($a$ は正の定数)である直線を $l$ とする...

直線接線点と直線の距離面積の最大値
2025/6/26

一辺の長さが2の正四面体ABCDがある。辺BCの中点をMとする。 (1) $\cos{\angle AMD}$の値を求めよ。 (2) 直線BCに関して点Dと対称な点をEとする。線分AEの長さを求めよ。...

空間図形正四面体余弦定理三平方の定理ベクトルの内積面積
2025/6/26

座標平面上に原点Oと2点A(1, 0), B(0, 1)がある。ベクトル $\vec{OP}$ が $\vec{OP} = s\vec{OA} + t\vec{OB}$ と表され、実数 $s, t$ ...

ベクトル座標平面領域不等式
2025/6/26

四角形ABCDにおいて、$\overrightarrow{AC} = 3\overrightarrow{AB} + 2\overrightarrow{AD}$ が成り立つ。ABを2:1に内分する点をP...

ベクトル空間ベクトル内分線分の比
2025/6/26

四角形ABCDにおいて、$\overrightarrow{AC} = 3\overrightarrow{AB} + 2\overrightarrow{AD}$ が成立している。辺ABを2:1に内分する...

ベクトル内分点線形結合平面ベクトル
2025/6/26

線分ABを直径とする半円があり、線分AB上に点Cがある。線分ACを直径とする半円と、線分BCを直径とする半円がある。AC = $x$, BC = $y$ とするとき、斜線部分の図形について、以下の問い...

図形半円面積周の長さ
2025/6/26