$a$ を実数の定数とし、2次方程式 $x^2 - 2ax + 3a - 2 = 0$ を考える。 (ア) この方程式が異なる2つの実数解をもつような $a$ の値の範囲を求める。 (イ) この方程式が正の解と負の解をもつような $a$ の値の範囲を求める。 (ウ) この方程式が異なる2つの正の解をもつような $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式解の公式判別式解と係数の関係
2025/6/26

1. 問題の内容

aa を実数の定数とし、2次方程式 x22ax+3a2=0x^2 - 2ax + 3a - 2 = 0 を考える。
(ア) この方程式が異なる2つの実数解をもつような aa の値の範囲を求める。
(イ) この方程式が正の解と負の解をもつような aa の値の範囲を求める。
(ウ) この方程式が異なる2つの正の解をもつような aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(ア) 異なる2つの実数解をもつ条件は、判別式 D>0D > 0 である。
D=(2a)24(3a2)=4a212a+8=4(a23a+2)=4(a1)(a2)>0D = (-2a)^2 - 4(3a - 2) = 4a^2 - 12a + 8 = 4(a^2 - 3a + 2) = 4(a - 1)(a - 2) > 0
よって、(a1)(a2)>0(a - 1)(a - 2) > 0 より、a<1a < 1 または a>2a > 2
(イ) 正の解と負の解をもつ条件は、解と係数の関係より、x1x2<0x_1 x_2 < 0 である。
x1x2=3a2<0x_1 x_2 = 3a - 2 < 0
よって、a<23a < \frac{2}{3}
(ウ) 異なる2つの正の解をもつ条件は、
(i) 判別式 D>0D > 0
(ii) 解の和 x1+x2>0x_1 + x_2 > 0
(iii) 解の積 x1x2>0x_1 x_2 > 0
を満たすことである。
(i) D>0D > 0 より、a<1a < 1 または a>2a > 2
(ii) x1+x2=2a>0x_1 + x_2 = 2a > 0 より、a>0a > 0
(iii) x1x2=3a2>0x_1 x_2 = 3a - 2 > 0 より、a>23a > \frac{2}{3}
これらを全て満たすのは、23<a<1 \frac{2}{3} < a < 1 または a>2a > 2

3. 最終的な答え

(ア) a<1a < 1 または a>2a > 2
(イ) a<23a < \frac{2}{3}
(ウ) 23<a<1\frac{2}{3} < a < 1 または a>2a > 2

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