底面の半径が 4cm、母線の長さが 16cm の円錐がある。底面の周上にある点 A から円錐の側面を1周して点 A まで、ひもをゆるまないようにかける。 (1) 円錐の展開図で、側面のおうぎ形の中心角を求めよ。 (2) ひもの長さが最も短くなるとき、その長さを求めよ。

幾何学円錐展開図おうぎ形中心角三平方の定理
2025/3/30

1. 問題の内容

底面の半径が 4cm、母線の長さが 16cm の円錐がある。底面の周上にある点 A から円錐の側面を1周して点 A まで、ひもをゆるまないようにかける。
(1) 円錐の展開図で、側面のおうぎ形の中心角を求めよ。
(2) ひもの長さが最も短くなるとき、その長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円錐の展開図における側面のおうぎ形の中心角を求める。
おうぎ形の弧の長さは、底面の円周に等しい。
底面の円周は 2πr=2π(4)=8π2 \pi r = 2 \pi (4) = 8 \pi cm。
おうぎ形の半径は、円錐の母線に等しく 16cm である。
おうぎ形の中心角を θ\theta とすると、おうぎ形の弧の長さは 2π(16)×θ3602 \pi (16) \times \frac{\theta}{360} で表せる。
したがって、
2π(16)×θ360=8π2 \pi (16) \times \frac{\theta}{360} = 8 \pi
32πθ360=8π\frac{32 \pi \theta}{360} = 8 \pi
θ=8π×36032π=3604=90\theta = \frac{8 \pi \times 360}{32 \pi} = \frac{360}{4} = 90
よって、中心角は 90 度である。
(2) ひもの長さが最も短くなるのは、円錐の展開図上で点 A から点 A までの直線距離である。円錐の展開図は、半径 16cm、中心角 90度のおうぎ形である。
点 A から点 A までの直線距離は、直角二等辺三角形の斜辺の長さに相当する。
直角を挟む二辺の長さはそれぞれ 16cm なので、三平方の定理より、
ひもの長さ =162+162=2×162=162= \sqrt{16^2 + 16^2} = \sqrt{2 \times 16^2} = 16\sqrt{2} cm

3. 最終的な答え

(1) 90
(2) 16216\sqrt{2}

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