与えられた画像には2つの問題が含まれています。 * **問題2:** 3次行列式の展開式が与えられています。この式を観察し、式の形、多重線形性、交代性、転置との関係、各成分の多項式としての性質などを考察する問題です。 * **問題3:** $n \ge 4$ の場合の $n$次正方行列の行列式について、項数がどうなるかを考察し、$n=4$ の場合に展開式を書く問題です。 ここでは、特に問題3について解答します。

代数学行列式行列線形代数置換展開
2025/6/27

1. 問題の内容

与えられた画像には2つの問題が含まれています。
* **問題2:** 3次行列式の展開式が与えられています。この式を観察し、式の形、多重線形性、交代性、転置との関係、各成分の多項式としての性質などを考察する問題です。
* **問題3:** n4n \ge 4 の場合の nn次正方行列の行列式について、項数がどうなるかを考察し、n=4n=4 の場合に展開式を書く問題です。
ここでは、特に問題3について解答します。

2. 解き方の手順

nn次正方行列の行列式は、n!n!個の項を持ちます。これは、nn次の置換の総数がn!n!であることから導かれます。各項は、行列の異なる行と列から一つずつ要素を取り出し、それらを掛け合わせたものに、置換の符号を掛けたものです。
n=4n=4の場合、4次正方行列の行列式は4!=244! = 24個の項を持ちます。各項は、4つの要素の積であり、各行と各列からちょうど1つの要素を取ります。以下に、4次正方行列の行列式の展開式の一部を示します。
A=(a11a12a13a14a21a22a23a24a31a32a33a34a41a42a43a44)A = \begin{pmatrix} a_{11} & a_{12} & a_{13} & a_{14} \\ a_{21} & a_{22} & a_{23} & a_{24} \\ a_{31} & a_{32} & a_{33} & a_{34} \\ a_{41} & a_{42} & a_{43} & a_{44} \end{pmatrix}
det(A)=a11a22a33a44a11a22a34a43+a11a23a34a42a11a23a32a44+a11a24a32a43a11a24a33a42a12a21a33a44+a12a21a34a43a12a23a34a41+a12a23a31a44a12a24a31a43+a12a24a33a41+a13a21a32a44a13a21a34a42+a13a22a34a41a13a22a31a44+a13a24a31a42a13a24a32a41a14a21a32a43+a14a21a33a42a14a22a33a41+a14a22a31a43a14a23a31a42+a14a23a32a41\det(A) = a_{11}a_{22}a_{33}a_{44} - a_{11}a_{22}a_{34}a_{43} + a_{11}a_{23}a_{34}a_{42} - a_{11}a_{23}a_{32}a_{44} + a_{11}a_{24}a_{32}a_{43} - a_{11}a_{24}a_{33}a_{42} - a_{12}a_{21}a_{33}a_{44} + a_{12}a_{21}a_{34}a_{43} - a_{12}a_{23}a_{34}a_{41} + a_{12}a_{23}a_{31}a_{44} - a_{12}a_{24}a_{31}a_{43} + a_{12}a_{24}a_{33}a_{41} + a_{13}a_{21}a_{32}a_{44} - a_{13}a_{21}a_{34}a_{42} + a_{13}a_{22}a_{34}a_{41} - a_{13}a_{22}a_{31}a_{44} + a_{13}a_{24}a_{31}a_{42} - a_{13}a_{24}a_{32}a_{41} - a_{14}a_{21}a_{32}a_{43} + a_{14}a_{21}a_{33}a_{42} - a_{14}a_{22}a_{33}a_{41} + a_{14}a_{22}a_{31}a_{43} - a_{14}a_{23}a_{31}a_{42} + a_{14}a_{23}a_{32}a_{41}
上記の式は、行列式を展開した最初の数項を表しています。完全に展開するには、24個のすべての項を記述する必要があります。

3. 最終的な答え

n=4n=4の場合、4次正方行列の行列式の項数は24です。4次正方行列の行列式の展開式は上記の通りです(一部)。

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