不定方程式 $13x + 7y = 1$ の整数解を求める問題です。

数論不定方程式整数解ユークリッドの互除法
2025/6/27

1. 問題の内容

不定方程式 13x+7y=113x + 7y = 1 の整数解を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、13x+7y=113x + 7y = 1を満たす整数解を一つ見つけます。
ユークリッドの互除法を使って13と7の最大公約数を求めます。
13=71+613 = 7 \cdot 1 + 6
7=61+17 = 6 \cdot 1 + 1
6=16+06 = 1 \cdot 6 + 0
最大公約数は1なので、不定方程式は解を持ちます。
上の式を逆にたどって、13x+7y=113x + 7y = 1となるxとyを見つけます。
1=7611 = 7 - 6 \cdot 1
1=7(1371)11 = 7 - (13 - 7 \cdot 1) \cdot 1
1=713+71 = 7 - 13 + 7
1=72+13(1)1 = 7 \cdot 2 + 13 \cdot (-1)
したがって、13(1)+72=113 \cdot (-1) + 7 \cdot 2 = 1
これより、x=1,y=2x = -1, y = 2 が特殊解の一つです。
次に、一般解を求めます。
13x+7y=113x + 7y = 113(1)+72=113 \cdot (-1) + 7 \cdot 2 = 1 の差をとると、
13(x+1)+7(y2)=013(x + 1) + 7(y - 2) = 0
13(x+1)=7(y2)13(x + 1) = -7(y - 2)
13と7は互いに素なので、x+1x + 1 は7の倍数であり、y2y - 2 は13の倍数です。
したがって、x+1=7k,y2=13kx + 1 = 7k, y - 2 = -13k (kは整数)と書けます。
よって、x=7k1,y=13k+2x = 7k - 1, y = -13k + 2

3. 最終的な答え

x=7k1x = 7k - 1
y=13k+2y = -13k + 2 (kは整数)

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