2次方程式 $3x^2 + 6x + m = 0$ について、以下の2つの場合に定数 $m$ の値と2つの解を求めます。 (1) 1つの解が他の解の3倍である。 (2) 2つの解の比が2:3である。

代数学二次方程式解と係数の関係解の比解の倍数
2025/6/27

1. 問題の内容

2次方程式 3x2+6x+m=03x^2 + 6x + m = 0 について、以下の2つの場合に定数 mm の値と2つの解を求めます。
(1) 1つの解が他の解の3倍である。
(2) 2つの解の比が2:3である。

2. 解き方の手順

(1) 1つの解が他の解の3倍である場合
2つの解を α,3α\alpha, 3\alpha とおきます。解と係数の関係から、
α+3α=63 \alpha + 3\alpha = -\frac{6}{3}
α3α=m3 \alpha \cdot 3\alpha = \frac{m}{3}
これらの式を整理すると、
4α=2 4\alpha = -2
3α2=m3 3\alpha^2 = \frac{m}{3}
最初の式から α=12\alpha = -\frac{1}{2} が得られます。
これを2番目の式に代入すると、
3(12)2=m3 3\left(-\frac{1}{2}\right)^2 = \frac{m}{3}
314=m3 3 \cdot \frac{1}{4} = \frac{m}{3}
34=m3 \frac{3}{4} = \frac{m}{3}
m=94 m = \frac{9}{4}
したがって、2つの解は α=12\alpha = -\frac{1}{2}3α=323\alpha = -\frac{3}{2} です。
(2) 2つの解の比が2:3である場合
2つの解を 2β,3β2\beta, 3\beta とおきます。解と係数の関係から、
2β+3β=63 2\beta + 3\beta = -\frac{6}{3}
2β3β=m3 2\beta \cdot 3\beta = \frac{m}{3}
これらの式を整理すると、
5β=2 5\beta = -2
6β2=m3 6\beta^2 = \frac{m}{3}
最初の式から β=25\beta = -\frac{2}{5} が得られます。
これを2番目の式に代入すると、
6(25)2=m3 6\left(-\frac{2}{5}\right)^2 = \frac{m}{3}
6425=m3 6 \cdot \frac{4}{25} = \frac{m}{3}
2425=m3 \frac{24}{25} = \frac{m}{3}
m=7225 m = \frac{72}{25}
したがって、2つの解は 2β=452\beta = -\frac{4}{5}3β=653\beta = -\frac{6}{5} です。

3. 最終的な答え

(1) m=94m = \frac{9}{4} のとき、2つの解は x=12,32x = -\frac{1}{2}, -\frac{3}{2}
(2) m=7225m = \frac{72}{25} のとき、2つの解は x=45,65x = -\frac{4}{5}, -\frac{6}{5}

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