xy平面上に点O(0, 0), A(1, 0), B(0, √3), C(-1, 0)がある。0 < t < 1とし、線分ABをt:(1-t)に内分する点をP、線分BCをt:(1-t)に内分する点をQとする。θ=∠POQとする。 (1) T=t(1-t)とするとき、cosθをTで表せ。 (2) tが0<t<1を動くとき、θの最小値を求めよ。

幾何学ベクトル内分三角比最小値
2025/6/27

1. 問題の内容

xy平面上に点O(0, 0), A(1, 0), B(0, √3), C(-1, 0)がある。0 < t < 1とし、線分ABをt:(1-t)に内分する点をP、線分BCをt:(1-t)に内分する点をQとする。θ=∠POQとする。
(1) T=t(1-t)とするとき、cosθをTで表せ。
(2) tが0<t<1を動くとき、θの最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) まず点Pと点Qの座標を求める。
Pは線分ABをt:(1-t)に内分するので、
P=(1t)O+tA=(1t)(0,0)+t(1,0)=(t,0)P = (1-t)O + tA = (1-t)(0, 0) + t(1, 0) = (t, 0)
Qは線分BCをt:(1-t)に内分するので、
Q=(1t)B+tC=(1t)(0,3)+t(1,0)=(t,(1t)3)Q = (1-t)B + tC = (1-t)(0, \sqrt{3}) + t(-1, 0) = (-t, (1-t)\sqrt{3})
次にベクトルOPとベクトルOQを求める。
OP=PO=(t,0)(0,0)=(t,0)\vec{OP} = P - O = (t, 0) - (0, 0) = (t, 0)
OQ=QO=(t,(1t)3)(0,0)=(t,(1t)3)\vec{OQ} = Q - O = (-t, (1-t)\sqrt{3}) - (0, 0) = (-t, (1-t)\sqrt{3})
cosθは内積を使って求めることができる。
cosθ=OPOQOPOQ=(t,0)(t,(1t)3)t2+02(t)2+((1t)3)2=t2tt2+3(12t+t2)=t2t4t26t+3=t4t26t+3cosθ = \frac{\vec{OP} \cdot \vec{OQ}}{|\vec{OP}| |\vec{OQ}|} = \frac{(t, 0) \cdot (-t, (1-t)\sqrt{3})}{\sqrt{t^2 + 0^2} \sqrt{(-t)^2 + ((1-t)\sqrt{3})^2}} = \frac{-t^2}{t \sqrt{t^2 + 3(1-2t+t^2)}} = \frac{-t^2}{t \sqrt{4t^2 - 6t + 3}} = \frac{-t}{\sqrt{4t^2 - 6t + 3}}
T=t(1t)=tt2T = t(1-t) = t - t^2よりt2=tTt^2 = t - Tなので、
cosθ=t4(tT)6t+3=t4t4T6t+3=t2t4T+3cosθ = \frac{-t}{\sqrt{4(t-T) - 6t + 3}} = \frac{-t}{\sqrt{4t - 4T - 6t + 3}} = \frac{-t}{\sqrt{-2t - 4T + 3}}
T=t(1t)T=t(1-t)より、t2t+T=0t^2 - t + T = 0。この2次方程式を解くと、
t=1±14T2t = \frac{1 \pm \sqrt{1-4T}}{2}0<t<10<t<1であるから、
t=1±14T2t = \frac{1 \pm \sqrt{1-4T}}{2}
cosθ=t2t4T+3=t2t+34T=t2t+34t(1t)/t=t4t26t+3cosθ = \frac{-t}{\sqrt{-2t - 4T + 3}} = \frac{-t}{\sqrt{-2t + 3 - 4T}} = \frac{-t}{\sqrt{-2t + 3 - 4t(1-t)/t}} = \frac{-t}{\sqrt{4t^2-6t+3}}
ここで、4t26t+3=4(t2t)2t+3=4(tT)2t+3=2t+34T4t^2-6t+3 = 4(t^2 - t) -2t + 3 = 4(t-T) -2t+3 = 2t +3 -4T
t=1±14T2t = \frac{1 \pm \sqrt{1-4T}}{2}なので、
cosθ=1±14T24(1±14T2)26(1±14T2)+3=124T1cos\theta = \frac{-\frac{1 \pm \sqrt{1-4T}}{2}}{\sqrt{4(\frac{1 \pm \sqrt{1-4T}}{2})^2 - 6(\frac{1 \pm \sqrt{1-4T}}{2}) + 3}} = \frac{-1}{2\sqrt{4T-1}}
cosθ=t4t26t+3=t4t24t+12t+2=t(2t1)22t+2cos θ = \frac{-t}{\sqrt{4t^2 - 6t + 3}} = \frac{-t}{\sqrt{4t^2-4t+1-2t+2}} = \frac{-t}{\sqrt{(2t-1)^2-2t+2}}.
t=1±14T2t = \frac{1 \pm \sqrt{1-4T}}{2}を代入して計算してもよい。
しかし、 t=12t = \frac{1}{2}のとき、4t26t+3=13+3=14t^2 - 6t + 3 = 1 - 3 + 3 = 1となり、cosθ = -1/2となることを利用して解く。
4t26t+3=aT+b4t^2-6t+3 = aT+bとおくと、T=t(1t)T=t(1-t)であるから、t=12t=\frac{1}{2}のときT=14T=\frac{1}{4}であり、a/4+b=1a/4+b=14t26t+3=4(t2t)2t+3=4T2t+34t^2-6t+3 = 4(t^2-t)-2t+3 = -4T-2t+3
なので、t=12t=\frac{1}{2}とすると、4(14)2(12)+3=11+3=1-4(\frac{1}{4})-2(\frac{1}{2})+3=1-1+3 =1 となり、11=1-\frac{1}{\sqrt{1}} = -1
4t26t+3=k4t^2-6t+3=k.
cos2(θ)=t24t26t+3=t24t26t+3cos^2(\theta) = \frac{t^2}{4t^2-6t+3} = \frac{t^2}{4t^2-6t+3}
この最小値を求める
T=t(1t)=tt2T = t(1-t) = t - t^2
cosθ=2T114Tcos θ = \frac{2T-1}{1-4T}
(2) θの最小値を求める。0 < t < 1のとき、T = t(1-t) = t - t^2の最大値はt = 1/2のときT = 1/4。したがって、0 < T <= 1/4。
cosθ = -t/√(4t^2 - 6t + 3)より、cosθ=t4(tT)6t+3=t2t+34Tcos \theta = \frac{-t}{\sqrt{4(t-T)-6t+3}} = \frac{-t}{\sqrt{-2t+3-4T}}
θ\thetaの最小値を求めるためには、cosθcos\thetaの最大値を求める必要がある。
cosθ=2T114Tcos \theta = \frac{2T-1}{1-4T}より、Tが小さいほどcosθは大きくなるので、T = 0のときが最大。
しかし、T > 0なので、T -> 0のときを考える。このときcosθ -> -1なので、θ -> π
θ\thetaは0<θ<πの範囲なのでθが最小になるのはcosθcos\thetaが最大になる時。
T=14T=\frac{1}{4}の時、cosθ=12cosθ=-\frac{1}{2}. θ= 2π3\frac{2\pi}{3} (120度)となる.
T=t(1t)T=t(1-t)なので、これをttについて解くと、t=1±14T2t=\frac{1\pm \sqrt{1-4T}}{2}. よって、 cosθ=t4t26t+3=14(14T)6(14T)/t+3=124T1cosθ = \frac{-t}{\sqrt{4t^2-6t+3}} = \frac{-1}{\sqrt{4(1-4T)-6(1-4T)/t + 3}} = \frac{-1}{2\sqrt{4T-1}}

3. 最終的な答え

(1) cosθ=14Tcos \theta = 1-4T
(2) 2π3\frac{2\pi}{3}

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