半径 $\frac{1}{n\sqrt{n+1}}$、高さ $n$ の円柱 $C_n$ について、その体積を $V_n$、側面積を $T_n$ とする。 (1) 無限級数 $\sum_{n=1}^{\infty} V_n$ が収束するかどうか調べ、収束する場合はその和を求め、発散する場合はその旨を示す。 (2) $T_n > 4\pi(\sqrt{n+2} - \sqrt{n+1})$ であることを示し、無限級数 $\sum_{n=1}^{\infty} T_n$ が収束するかどうか調べ、収束する場合はその和を求め、発散する場合はその旨を示す。
2025/6/27
1. 問題の内容
半径 、高さ の円柱 について、その体積を 、側面積を とする。
(1) 無限級数 が収束するかどうか調べ、収束する場合はその和を求め、発散する場合はその旨を示す。
(2) であることを示し、無限級数 が収束するかどうか調べ、収束する場合はその和を求め、発散する場合はその旨を示す。
2. 解き方の手順
(1)
円柱の体積 は、底面積 高さで計算される。
部分分数分解により、
これはtelescoping seriesなので、部分和を考えると、
のとき、 なので、
(2)
円柱の側面積 は、底面の円周 高さで計算される。
与えられた不等式 を示す。
これは明らかに成り立つので、不等式 は示された。
次に、 が収束するかどうか調べる。
なので、
部分和を考えると、
のとき、 なので、 となり、 は発散する。
したがって、比較定理より、 も発散する。
3. 最終的な答え
(1) は収束し、その和は である。
(2) は発散する。