問題は3つの部分に分かれています。 (I) 集合 $A = \{\frac{n^2 + 2n}{n^2 + 1} : n \in N\}$ の最大値、最小値、上限、下限を求める問題です。ここで、$N$ は正の整数全体の集合です。 (II) 数列 $\{a_n\}_{n=1}^{\infty}$ が $a_1 = \frac{1}{2}$, $a_n = a_{n-1} + \frac{1}{2^n}$ ($n = 2, 3, ...$) で定義されています。この数列の収束に関する文章の空欄を埋める問題です。 (III) いくつかの数列や関数の極限を求める問題です。
2025/6/27
1. 問題の内容
問題は3つの部分に分かれています。
(I) 集合 の最大値、最小値、上限、下限を求める問題です。ここで、 は正の整数全体の集合です。
(II) 数列 が , () で定義されています。この数列の収束に関する文章の空欄を埋める問題です。
(III) いくつかの数列や関数の極限を求める問題です。
2. 解き方の手順
(I) 集合 について
とおきます。
のとき、 であるから、 です。
となるのは、 すなわち のときです。
正の解は なので、 または で最大値を取る可能性があります。
なので、 が最大値です。
したがって、
最大値:
上限:
下限: 1
最小値: なし
(II) 数列 について
と推測できます。
数学的帰納法で証明します。
のとき、 で成立します。
のとき、 が成立すると仮定します。
したがって、 のときも成立します。
よって、 です。
したがって、数列 は 1 に収束します。
| |
となるような を選べば、 とできます。
任意の に対し、ある自然数 を を満たすようにとる。すると を満たす任意の自然数 に対して、 が成り立つ。すなわち である。
(III)
(1)
(2) とする。 。なので、 で . よって、.
(3) とする。
(4)
(5)
なので、
のとき、 かつ なので、
3. 最終的な答え
(I)
最大値:
最小値: なし
上限:
下限: 1
(II)
ア: 1
イ:
ウ: 任意の
オ:
(III)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5) 0