関数 $f(x)$ は閉区間 $\bar{I}$ で連続、開区間 $I$ で微分可能とする。ここで、$I = (a, b)$、$ \bar{I} = [a, b]$ である。以下の選択肢から正しいものをすべて選ぶ。 選択肢は以下の通り: * $f(x)$ が $\bar{I}$ において単調増加であるための必要十分条件は、$I$ において $f'(x) \geq 0$ が成り立つことである。 * $g(x) = 2x^3 - 3x^2 - 12x + 7$ は閉区間 $[-1, 2]$ において単調増加である。 * $f(x)$ が $\bar{I}$ で狭義単調減少ならば、$I$ 上で $f'(x) < 0$ が成り立つ。 * $I$ において $f'(x) > 0$ ならば、$f(x)$ は $I$ で狭義単調増加である。 * $f(x)$ は $I$ において $f'(x) > 0$ かつ $f(a) = 0$ ならば、$f(b) > 0$ である。

解析学微分単調性関数の増減閉区間開区間
2025/6/27

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x) は閉区間 Iˉ\bar{I} で連続、開区間 II で微分可能とする。ここで、I=(a,b)I = (a, b)Iˉ=[a,b] \bar{I} = [a, b] である。以下の選択肢から正しいものをすべて選ぶ。
選択肢は以下の通り:
* f(x)f(x)Iˉ\bar{I} において単調増加であるための必要十分条件は、II において f(x)0f'(x) \geq 0 が成り立つことである。
* g(x)=2x33x212x+7g(x) = 2x^3 - 3x^2 - 12x + 7 は閉区間 [1,2][-1, 2] において単調増加である。
* f(x)f(x)Iˉ\bar{I} で狭義単調減少ならば、II 上で f(x)<0f'(x) < 0 が成り立つ。
* II において f(x)>0f'(x) > 0 ならば、f(x)f(x)II で狭義単調増加である。
* f(x)f(x)II において f(x)>0f'(x) > 0 かつ f(a)=0f(a) = 0 ならば、f(b)>0f(b) > 0 である。

2. 解き方の手順

* **選択肢1:** f(x)f(x)Iˉ\bar{I} において単調増加であるための必要十分条件は、II において f(x)0f'(x) \geq 0 が成り立つことである。これは正しい。
* **選択肢2:** g(x)=2x33x212x+7g(x) = 2x^3 - 3x^2 - 12x + 7 について、g(x)=6x26x12=6(x2x2)=6(x2)(x+1)g'(x) = 6x^2 - 6x - 12 = 6(x^2 - x - 2) = 6(x-2)(x+1)g(x)=0g'(x) = 0 となるのは x=1,2x = -1, 2 のとき。g(x)g'(x) の符号は、x<1x < -1 で正、1<x<2 -1 < x < 2 で負、x>2 x > 2 で正。したがって、g(x)g(x)[1,2][-1, 2] で単調減少である。よって、この選択肢は誤り。
* **選択肢3:** f(x)f(x)Iˉ\bar{I} で狭義単調減少ならば、II 上で f(x)<0f'(x) < 0 が成り立つ。これは正しい。
* **選択肢4:** II において f(x)>0f'(x) > 0 ならば、f(x)f(x)II で狭義単調増加である。これは正しい。
* **選択肢5:** f(x)f(x)II において f(x)>0f'(x) > 0 かつ f(a)=0f(a) = 0 ならば、f(b)>0f(b) > 0 である。f(x)>0f'(x) > 0 ならば、f(x)f(x) は単調増加であり、a<ba < b なので、f(a)<f(b)f(a) < f(b)f(a)=0f(a) = 0 なので、0<f(b)0 < f(b)。したがって、f(b)>0f(b) > 0。よって、この選択肢は正しい。

3. 最終的な答え

正しい選択肢は、
* f(x)がIにおいて単調増加であるための必要十分条件は、Iにおいてf'(x) ≥ 0が成り立つことである。
* f(x)がIで狭義単調減少ならば、I上でf'(x) < 0が成り立つ。
* Iにおいてf'(x) > 0ならば、f(x)はIで狭義単調増加である。
* f(x)はIにおいてf'(x) > 0かつf(a) = 0ならば、f(b) > 0である。

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