関数 $f(x) = -\frac{x}{2} + \sin x$ ($0 \le x \le \pi$)の極値を求め、選択肢の中から正しいものを選ぶ問題です。

解析学極値微分三角関数導関数
2025/6/27

1. 問題の内容

関数 f(x)=x2+sinxf(x) = -\frac{x}{2} + \sin x0xπ0 \le x \le \pi)の極値を求め、選択肢の中から正しいものを選ぶ問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) の導関数 f(x)f'(x) を求めます。
f(x)=12+cosxf'(x) = -\frac{1}{2} + \cos x
次に、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。
12+cosx=0-\frac{1}{2} + \cos x = 0
cosx=12\cos x = \frac{1}{2}
0xπ0 \le x \le \pi の範囲で cosx=12\cos x = \frac{1}{2} となるのは x=π3x = \frac{\pi}{3} です。
次に、f(x)f''(x) を求めます。
f(x)=sinxf''(x) = -\sin x
x=π3x = \frac{\pi}{3} における f(x)f''(x) の値を求めます。
f(π3)=sinπ3=32<0f''(\frac{\pi}{3}) = -\sin \frac{\pi}{3} = -\frac{\sqrt{3}}{2} < 0
f(π3)<0f''(\frac{\pi}{3}) < 0 であるから、x=π3x = \frac{\pi}{3} で極大値をとります。
f(π3)f(\frac{\pi}{3}) を計算します。
f(π3)=π32+sinπ3=π6+32=33π6f(\frac{\pi}{3}) = -\frac{\frac{\pi}{3}}{2} + \sin \frac{\pi}{3} = -\frac{\pi}{6} + \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{3\sqrt{3} - \pi}{6}
x=0x = 0 および x=πx = \pi における値を調べます。
f(0)=0f(0) = 0
f(π)=π2f(\pi) = -\frac{\pi}{2}
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは、x=π3x = \frac{\pi}{3} のみであり、極小値はありません。

3. 最終的な答え

x=π3x = \frac{\pi}{3} のとき極大値 f(π3)=33π6f(\frac{\pi}{3}) = \frac{3\sqrt{3} - \pi}{6}、極小値なし が正しいです。

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