与えられた無限級数は、初項が x、公比が 1+x−x21 の等比級数であるとみなせる(最初の項だけ別扱い)。 したがって、
S=x+∑n=1∞(1+x−x2)nx=x+1−1+x−x211+x−x2x が成り立つ。
ただし、この等比級数が収束するためには、公比の絶対値が1より小さい必要がある。すなわち、
∣1+x−x21∣<1 ∣1+x−x2∣>1 が必要である。
1+x−x2>1 のとき、x−x2>0 より x(1−x)>0。 これは 0<x<1 を意味する。 1+x−x2<−1 のとき、x−x2<−2 より x2−x−2>0。 (x−2)(x+1)>0 より、x<−1 または x>2 である。 次に、無限級数の和を計算する。
S=x+1+x−x21+x−x2−11+x−x2x=x+x−x2x=x+1−x1 ただし、x(1−x)=0が必要なので、x=0,x=1を確認する必要がある。 ∣1+x−x21∣<1を満たし、S=x+1−x1=1−xx(1−x)+1=1−x−x2+x+1である。 x<−1またはx>2の場合、∣1+x−x21∣<1を満たし、S=x+1−x1=1−x−x2+x+1である。