円 $C_1: x^2 + y^2 = 1$ に内接する正方形の面積を $a_1$ とする。次に、$a_1$の正方形に内接する円 $C_2$ を作成し、$C_2$ に内接する正方形の面積を $a_2$ とする。この手順を繰り返し、$n \geq 3$ に対して、$C_n$ に内接する正方形の面積を $a_n$ とする。このとき、無限級数 $\sum_{n=1}^\infty a_n$ の和を求めよ。

幾何学正方形面積無限級数等比数列
2025/6/28

1. 問題の内容

C1:x2+y2=1C_1: x^2 + y^2 = 1 に内接する正方形の面積を a1a_1 とする。次に、a1a_1の正方形に内接する円 C2C_2 を作成し、C2C_2 に内接する正方形の面積を a2a_2 とする。この手順を繰り返し、n3n \geq 3 に対して、CnC_n に内接する正方形の面積を ana_n とする。このとき、無限級数 n=1an\sum_{n=1}^\infty a_n の和を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、C1C_1 に内接する正方形の面積 a1a_1 を求める。C1C_1 の半径は 1 であるので、C1C_1 に内接する正方形の一辺の長さは 2\sqrt{2} である。したがって、a1=(2)2=2a_1 = (\sqrt{2})^2 = 2 である。
次に、a1a_1 の正方形に内接する円 C2C_2 の半径を求める。これは正方形の一辺の半分なので、22=12\frac{\sqrt{2}}{2} = \frac{1}{\sqrt{2}} である。
次に、C2C_2 に内接する正方形の面積 a2a_2 を求める。C2C_2 の半径が 12\frac{1}{\sqrt{2}} なので、C2C_2 に内接する正方形の一辺の長さは 11 である。したがって、a2=12=1a_2 = 1^2 = 1 である。
一般に、円 CnC_n の半径を rnr_n とすると、CnC_n に内接する正方形の面積 an=(rn2)2=2rn2a_n = (r_n \sqrt{2})^2 = 2 r_n^2 である。
Cn+1C_{n+1} の半径 rn+1r_{n+1} は、CnC_n に内接する正方形の一辺の長さの半分なので、rn+1=rn22=rn2r_{n+1} = \frac{r_n \sqrt{2}}{2} = \frac{r_n}{\sqrt{2}} である。
よって、an+1=2rn+12=2(rn2)2=2rn22=rn2=an2a_{n+1} = 2 r_{n+1}^2 = 2 (\frac{r_n}{\sqrt{2}})^2 = 2 \frac{r_n^2}{2} = r_n^2 = \frac{a_n}{2} となる。
したがって、数列 {an}\{a_n\} は、初項 a1=2a_1 = 2、公比 12\frac{1}{2} の等比数列である。
無限級数 n=1an\sum_{n=1}^\infty a_n は、等比級数の和の公式を用いて計算できる。
n=1an=a11r=2112=212=4\sum_{n=1}^\infty a_n = \frac{a_1}{1 - r} = \frac{2}{1 - \frac{1}{2}} = \frac{2}{\frac{1}{2}} = 4

3. 最終的な答え

n=1an=4\sum_{n=1}^\infty a_n = 4

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