$\lim_{x \to 1} \frac{a\sqrt{x+3}-8}{x-1}$ が有限な値を持つように定数 $a$ の値を定め、そのときの極限値を求める。

解析学極限有理化微分
2025/6/28

1. 問題の内容

limx1ax+38x1\lim_{x \to 1} \frac{a\sqrt{x+3}-8}{x-1} が有限な値を持つように定数 aa の値を定め、そのときの極限値を求める。

2. 解き方の手順

まず、x1x \to 1 のとき、分母 x10x-1 \to 0 となる。極限が有限な値を持つためには、分子も x1x \to 1 のとき 00 に収束する必要がある。したがって、
a1+38=0a\sqrt{1+3}-8 = 0
2a8=02a - 8 = 0
a=4a = 4
となる。
次に、a=4a=4 を代入して極限を計算する。
limx14x+38x1\lim_{x \to 1} \frac{4\sqrt{x+3}-8}{x-1}
ここで、分子を有理化するために、分子と分母に 4x+3+84\sqrt{x+3}+8 を掛ける。
limx1(4x+38)(4x+3+8)(x1)(4x+3+8)=limx116(x+3)64(x1)(4x+3+8)\lim_{x \to 1} \frac{(4\sqrt{x+3}-8)(4\sqrt{x+3}+8)}{(x-1)(4\sqrt{x+3}+8)} = \lim_{x \to 1} \frac{16(x+3)-64}{(x-1)(4\sqrt{x+3}+8)}
limx116x+4864(x1)(4x+3+8)=limx116x16(x1)(4x+3+8)\lim_{x \to 1} \frac{16x+48-64}{(x-1)(4\sqrt{x+3}+8)} = \lim_{x \to 1} \frac{16x-16}{(x-1)(4\sqrt{x+3}+8)}
limx116(x1)(x1)(4x+3+8)=limx1164x+3+8\lim_{x \to 1} \frac{16(x-1)}{(x-1)(4\sqrt{x+3}+8)} = \lim_{x \to 1} \frac{16}{4\sqrt{x+3}+8}
x1x \to 1 のとき、
1641+3+8=1644+8=164(2)+8=168+8=1616=1\frac{16}{4\sqrt{1+3}+8} = \frac{16}{4\sqrt{4}+8} = \frac{16}{4(2)+8} = \frac{16}{8+8} = \frac{16}{16} = 1

3. 最終的な答え

a=4a = 4
極限値 =1= 1

「解析学」の関連問題

実数 $a$ を定数とし、関数 $f(x) = -x^2 + 2x + 1$ ($a \le x \le a+1$) の最小値を $m(a)$ とする。 $f(x)$ のグラフの頂点、軸の方程式、区間...

二次関数最大・最小場合分けグラフ
2025/6/28

(1) $x \geq 1$ のとき、$x \log x \geq (x-1) \log(x+1)$ を示す。 (2) 自然数 $n$ に対して、$(n!)^2 \geq n^n$ を示す。

不等式対数関数微分階乗
2025/6/28

$0 < a < b$ のとき、不等式 $\sqrt{ab} < \frac{b-a}{\log b - \log a} < \frac{a+b}{2}$ が成り立つことを示す。ただし、対数は自然対数...

不等式対数平均値の定理相加平均相乗平均調和平均
2025/6/28

(1) $x \geq 1$ のとき、$x \log x \geq (x-1) \log (x+1)$ を示せ。 (2) 自然数 $n$ に対して、$(n!)^2 \geq n^n$ を示せ。

対数関数不等式微分自然数階乗
2025/6/28

実数 $a, b$ について、次の不等式を証明せよ。ただし、$0 < p \leq 1$ とする。 $|a+b|^p \leq |a|^p + |b|^p$

不等式実数絶対値凸関数単調性
2025/6/28

(1) 関数 $f(x) = x^3 - ax^2 + 2ax - 1$ が常に増加するための定数 $a$ のとり得る値の範囲を求めます。 (2) 関数 $f(x) = ax^3 + 3x^2 + (...

微分関数の増減不等式判別式
2025/6/28

与えられた恒等式 $\frac{1}{(3k-1)(3k+2)} = \frac{1}{3}\left(\frac{1}{3k-1} - \frac{1}{3k+2}\right)$ を利用して、次の...

数列級数部分分数分解和の計算
2025/6/28

関数 $f(\theta) = 2\sqrt{3}\cos^2\theta - 2\sin\theta\cos\theta$ が与えられている。 (1) 2倍角の公式を用いて $\sin\theta\...

三角関数加法定理最大値最小値2倍角の公式三角関数の合成
2025/6/28

関数 $f(x) = x^3 + px^2 + qx + \frac{7}{2}$ および $g(x) = x^2 + 8x + r$ が与えられている。曲線 $y=f(x)$ を $C$, 放物線 ...

微分極値接線積分面積
2025/6/28

$\frac{\pi}{12} = \frac{\pi}{4} - \frac{\pi}{6}$ であることを用いて、$\sin\frac{\pi}{12} \cos\frac{\pi}{12}$ の...

三角関数加法定理2倍角の公式sincos
2025/6/28