複素数平面上の点 $z$ が原点O(0)を中心とする半径1の円周上を動くとき、$w = \frac{z+1}{z-1}$ で決まる点 $w$ が描く図形を求める問題です。具体的には、(7) $z$ を $w$ の式で表し、(8) $z$ が原点中心、半径1の円周上を動くことから成り立つ式を求め、(9) $w$ の存在する範囲を求めます。

代数学複素数複素数平面軌跡絶対値分数式
2025/6/28

1. 問題の内容

複素数平面上の点 zz が原点O(0)を中心とする半径1の円周上を動くとき、w=z+1z1w = \frac{z+1}{z-1} で決まる点 ww が描く図形を求める問題です。具体的には、(7) zzww の式で表し、(8) zz が原点中心、半径1の円周上を動くことから成り立つ式を求め、(9) ww の存在する範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(7) w=z+1z1w = \frac{z+1}{z-1} より、zzww の式で表します。
w(z1)=z+1w(z-1) = z+1
wzw=z+1wz - w = z + 1
wzz=w+1wz - z = w + 1
z(w1)=w+1z(w-1) = w+1
z=w+1w1z = \frac{w+1}{w-1}
(8) zz が原点O(0)を中心とする半径1の円周上を動くので、 z=1|z| = 1 が成り立ちます。
したがって、
z=w+1w1=1|z| = \left|\frac{w+1}{w-1}\right| = 1
(9) w+1=w1|w+1| = |w-1| より、w=x+yiw = x + yi とすると、
x+yi+1=x+yi1|x+yi+1| = |x+yi-1|
(x+1)+yi=(x1)+yi|(x+1) + yi| = |(x-1) + yi|
(x+1)2+y2=(x1)2+y2\sqrt{(x+1)^2 + y^2} = \sqrt{(x-1)^2 + y^2}
(x+1)2+y2=(x1)2+y2(x+1)^2 + y^2 = (x-1)^2 + y^2
x2+2x+1+y2=x22x+1+y2x^2 + 2x + 1 + y^2 = x^2 - 2x + 1 + y^2
4x=04x = 0
x=0x = 0
したがって、ww は虚軸上に存在します。すなわち、wの存在する範囲は Re(w)=0Re(w) = 0 です。

3. 最終的な答え

(7) z=w+1w1z = \frac{w+1}{w-1}
(8) w+1w1=1\left|\frac{w+1}{w-1}\right| = 1
(9) Re(w)=0Re(w) = 0

「代数学」の関連問題

与えられた連立不等式 $ \begin{cases} 2x^2 - 9x + 7 \le 0 \\ 3x^2 + 8x - 16 > 0 \end{cases} $ の解を求める問題です。

連立不等式二次不等式因数分解
2025/6/28

$\log_{10} 1000000$ の値を求める問題です。

対数指数計算
2025/6/28

与えられた行列 $A$ と $B$ をそれぞれ基本変形によって単位行列にした過程が示されている。これらの変形から、$A = P_1P_2P_3$ および $B = Q_1Q_2Q_3$ を満たす基本行...

線形代数行列基本変形基本行列
2025/6/28

複素数 $(2+3i)$ の3乗を計算する問題です。

複素数複素数の計算代数
2025/6/28

問題は (3) $\log_{\frac{1}{5}} \sqrt[5]{125}$ と (4) $\log_9 8 \cdot \log_8 3$ の2つです。

対数指数対数の性質底の変換公式
2025/6/28

複素数の足し算と引き算を行う問題です。 (1) $(3+4i) + (5-2i)$ (2) $(2-i) - (4-2i)$

複素数複素数の演算加算減算
2025/6/28

複素数 $ (x-4) + (y+6)i = 0 $ が与えられています。ここで、$x$ と $y$ は実数です。この方程式を満たす $x$ と $y$ の値を求めます。

複素数方程式実部虚部
2025/6/28

与えられた問題は、対数の計算です。具体的には、$\log_2 7 \cdot \log_7 32$ の値を求める必要があります。

対数底の変換
2025/6/28

与えられた複素数の等式 $(5x - 3y) + (4y + 2)i = 1 - 6i$ を満たす実数 $x$ と $y$ の値を求めます。

複素数連立方程式実数虚数
2025/6/28

(5) $\log_5 \sqrt[6]{5}$ (6) $\log_4 \frac{1}{\sqrt[3]{4}}$

対数指数計算
2025/6/28