方程式 $f(x) = \sin x - x\cos x = 0$ が、開区間 $(\pi, \frac{3}{2}\pi)$ に少なくとも1つの解を持つことを示す問題です。

解析学中間値の定理三角関数方程式の解
2025/6/28

1. 問題の内容

方程式 f(x)=sinxxcosx=0f(x) = \sin x - x\cos x = 0 が、開区間 (π,32π)(\pi, \frac{3}{2}\pi) に少なくとも1つの解を持つことを示す問題です。

2. 解き方の手順

この問題は中間値の定理を利用して解きます。中間値の定理は、ある閉区間 [a,b][a, b] で連続な関数 f(x)f(x) について、f(a)f(a)f(b)f(b) の符号が異なる場合、f(c)=0f(c) = 0 となる cc が開区間 (a,b)(a, b) に少なくとも1つ存在するというものです。
まず、関数 f(x)=sinxxcosxf(x) = \sin x - x\cos x が連続であることを確認します。sinx\sin xcosx\cos x は連続関数であり、xx も連続関数なので、f(x)f(x) は連続です。
次に、区間の端点での f(x)f(x) の値を計算します。
x=πx = \pi のとき、
f(π)=sinππcosπ=0π(1)=π>0f(\pi) = \sin \pi - \pi \cos \pi = 0 - \pi(-1) = \pi > 0
x=32πx = \frac{3}{2}\pi のとき、
f(32π)=sin32π32πcos32π=132π(0)=1<0f(\frac{3}{2}\pi) = \sin \frac{3}{2}\pi - \frac{3}{2}\pi \cos \frac{3}{2}\pi = -1 - \frac{3}{2}\pi(0) = -1 < 0
f(π)>0f(\pi) > 0 であり、f(32π)<0f(\frac{3}{2}\pi) < 0 であるため、f(π)f(\pi)f(32π)f(\frac{3}{2}\pi) の符号が異なります。
したがって、中間値の定理より、開区間 (π,32π)(\pi, \frac{3}{2}\pi)f(c)=0f(c) = 0 となる cc が少なくとも1つ存在します。つまり、方程式 sinxxcosx=0\sin x - x\cos x = 0 は、開区間 (π,32π)(\pi, \frac{3}{2}\pi) に少なくとも1つの解を持ちます。

3. 最終的な答え

方程式 sinxxcosx=0\sin x - x\cos x = 0 は、開区間 (π,32π)(\pi, \frac{3}{2}\pi) に少なくとも1つの解を持つ。

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