まず、OP、OA、APで囲まれる図形をx軸周りに回転させた立体の体積V(a)を求める。 V(a)は、三角形OAPを回転させてできる円錐の体積から、曲線y=x1と線分APおよびx軸で囲まれた領域を回転させてできる立体の体積を引いたものとなる。 (1) 三角形OAPを回転させてできる円錐の体積V1(a)を求める。 線分OPの方程式は、y=a21xである。三角形OAPを回転させてできる立体は、OPを回転させてできる円錐から、OAを回転させてできる円錐を引いたものとなる。 31π(a1)2a=3aπ. 31π(1)21=3π. したがって、V1(a)は、 V1(a)=3aπ−3π=3π(a1−1). これは間違っています。
V1(a)はOPを回転させた円錐からOAを回転させた円錐を引くのではなく、三角形OAPの面積に2πyをかけて積分する必要があります。ここではパップスギュルダンの定理を利用します。 三角形OAPの面積は、
21∣1⋅a1−a⋅1∣=21∣a1−a∣=21(a−a1) 重心のy座標は、31+1+a1=32+a1 よって、V1(a)=2π32+a1⋅21(a−a1)=62π(2+a1)(a−a1)=3π(2a+1−a2−a21) (2) 曲線y=x1とx軸、およびx=1、x=aで囲まれた領域をx軸周りに回転させてできる立体の体積V2(a)を求める。 V2(a)=∫1aπ(x1)2dx=π∫1ax21dx=π[−x1]1a=π(−a1+1)=π(1−a1) (3) したがって、V(a)=V1(a)−V2(a) V(a)=3π(2a+1−a2−a21)−π(1−a1)=π(32a+31−3a2−3a21−1+a1)=π(32a−32+3a1−3a21) (4) lima→∞V(a)=lima→∞π(32a−32+3a1−3a21)=∞ ただし、直線APの下側の体積を引く必要があるので、そこを修正します。
直線APの方程式を求める。
y−1=a−1a1−1(x−1)=a(a−1)1−a(x−1)=−a1(x−1) y=−a1x+a1+1 V(a)=π∫1a(x1)2−(−a1x+a1+1)2dx V(a)=π∫1a(x1)2−(a21x2+(a1+1)2−a2(a1+1)x)dx V(a)=π[−x1−3a21x3−(a1+1)2x+a1(a1+1)x2]1a V(a)=π(−a1−31−(a1+1)2a+a1(a1+1)a2+1+3a21+(a1+1)2−a1(a1+1)) 計算が複雑なので、方針を変えます。
OPとx軸、APとx軸、弧APとx軸に囲まれる部分をx軸回転した体積をそれぞれ求めることにします。
OPとx軸のなす角をθ1、OAとx軸のなす角をθ2とすると、tan(θ1)=a1、tan(θ2)=1となります。 OP回転体積:31π(a1)2a=3aπ OA回転体積:31π(1)21=3π OAとOPのなす角を回転させると円錐台の体積になる。
AP回転体積:∫1aπ(x1)2dx=π(1−a1) AP直線回転体積:π∫1a(−a1x+a1+1)2dx =π[3(−a1)(−a1x+a1+1)3]1a =−a3π[(a−a+a1+1)3−(−a1+a1+1)3] =−3aπ[(a1)3−1] =3aπ(1−a31) V(a)=3π+π(1−a1)+3aπ(1−a31)=3aπ