正の奇数の列を、第 $n$ 群に $n$ 個の奇数が入るように群に分ける。 (1) 第 $n$ 群の最初の奇数を求める。 (2) 第 $n$ 群にあるすべての奇数の和を求める。

数論数列奇数等差数列群数列Σ
2025/6/28

1. 問題の内容

正の奇数の列を、第 nn 群に nn 個の奇数が入るように群に分ける。
(1) 第 nn 群の最初の奇数を求める。
(2) 第 nn 群にあるすべての奇数の和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第 nn 群の最初の奇数を求める。
* 第 n1n-1 群までの奇数の個数の合計を求める。これは、数列 1,2,3,...,n11, 2, 3, ..., n-1 の和なので、(n1)n2\frac{(n-1)n}{2} となる。
* したがって、第 nn 群の最初の奇数は、奇数列の ((n1)n2+1\frac{(n-1)n}{2} + 1) 番目の数である。
* 奇数列の kk 番目の数は、2k12k - 1 で表されるので、第 nn 群の最初の奇数は、
2((n1)n2+1)12(\frac{(n-1)n}{2} + 1) - 1 = n(n1)+21n(n-1) + 2 - 1 = n2n+1n^2 - n + 1 である。
(2) 第 nn 群にあるすべての奇数の和を求める。
* 第 nn 群には nn 個の奇数があり、最初の奇数は n2n+1n^2 - n + 1 である。
* したがって、第 nn 群の奇数は、n2n+1,n2n+3,n2n+5,...,n2n+(2n1)n^2 - n + 1, n^2 - n + 3, n^2 - n + 5, ..., n^2 - n + (2n-1) となる。
* これは等差数列なので、その和は、項数 nn、初項 n2n+1n^2 - n + 1、末項 n2n+(2n1)=n2+n1n^2 - n + (2n-1) = n^2 + n - 1 を用いて計算できる。
* 等差数列の和の公式は、n(初項+末項)2\frac{n(初項 + 末項)}{2} である。
* よって、第 nn 群の奇数の和は、n((n2n+1)+(n2+n1))2\frac{n((n^2 - n + 1) + (n^2 + n - 1))}{2} = n(2n2)2\frac{n(2n^2)}{2} = n3n^3 である。

3. 最終的な答え

(1) 第 nn 群の最初の奇数: n2n+1n^2 - n + 1
(2) 第 nn 群にあるすべての奇数の和: n3n^3

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