関数 $y = (\log(x^2 + 2x))^3$ を微分せよ。

解析学微分合成関数連鎖律対数関数
2025/6/28

1. 問題の内容

関数 y=(log(x2+2x))3y = (\log(x^2 + 2x))^3 を微分せよ。

2. 解き方の手順

この問題を解くには、合成関数の微分(連鎖律)を用いる必要があります。
まず、外側の関数を u3u^3 と見なし、内側の関数を u=log(x2+2x)u = \log(x^2 + 2x) とします。
さらに、内側の関数 log(x2+2x)\log(x^2 + 2x)v=x2+2xv = x^2 + 2x と見なします。
連鎖律により、dydx=dydududvdvdx\frac{dy}{dx} = \frac{dy}{du} \cdot \frac{du}{dv} \cdot \frac{dv}{dx} となります。
各微分を計算します。
dydu=dduu3=3u2\frac{dy}{du} = \frac{d}{du} u^3 = 3u^2
dudv=ddvlog(v)=1v\frac{du}{dv} = \frac{d}{dv} \log(v) = \frac{1}{v}
dvdx=ddx(x2+2x)=2x+2=2(x+1)\frac{dv}{dx} = \frac{d}{dx} (x^2 + 2x) = 2x + 2 = 2(x+1)
これらの結果を代入すると、
dydx=3u21v2(x+1)=3(log(x2+2x))21x2+2x2(x+1)\frac{dy}{dx} = 3u^2 \cdot \frac{1}{v} \cdot 2(x+1) = 3 (\log(x^2+2x))^2 \cdot \frac{1}{x^2+2x} \cdot 2(x+1)
整理すると、
dydx=6(log(x2+2x))2x+1x2+2x\frac{dy}{dx} = 6 (\log(x^2+2x))^2 \cdot \frac{x+1}{x^2+2x}

3. 最終的な答え

6{log(x2+2x)}2x+1x2+2x6\{\log(x^2 + 2x)\}^2 \frac{x+1}{x^2+2x}
選択肢4が正しいです。

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