(1) 曲線 $y = \tan x$ 上の点 $(\frac{\pi}{4}, 1)$ における接線と法線の方程式を求める。 (2) 曲線 $y = 2\sqrt{x}$ に点 $(-2, 0)$ から引いた接線の方程式を求める。

解析学微分接線法線導関数
2025/6/28

1. 問題の内容

(1) 曲線 y=tanxy = \tan x 上の点 (π4,1)(\frac{\pi}{4}, 1) における接線と法線の方程式を求める。
(2) 曲線 y=2xy = 2\sqrt{x} に点 (2,0)(-2, 0) から引いた接線の方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、y=tanxy = \tan x を微分して、導関数を求める。
dydx=sec2x\frac{dy}{dx} = \sec^2 x
(π4,1)(\frac{\pi}{4}, 1) における接線の傾きは、
dydxx=π4=sec2(π4)=(2)2=2\frac{dy}{dx} |_{x = \frac{\pi}{4}} = \sec^2 (\frac{\pi}{4}) = (\sqrt{2})^2 = 2
接線の方程式は、y1=2(xπ4)y - 1 = 2(x - \frac{\pi}{4})
y=2xπ2+1y = 2x - \frac{\pi}{2} + 1
法線の傾きは、接線の傾きの逆数の符号を反転させたものであるから、12-\frac{1}{2}
法線の方程式は、y1=12(xπ4)y - 1 = -\frac{1}{2}(x - \frac{\pi}{4})
y=12x+π8+1y = -\frac{1}{2}x + \frac{\pi}{8} + 1
(2)
まず、y=2xy = 2\sqrt{x} を微分して、導関数を求める。
dydx=22x=1x\frac{dy}{dx} = \frac{2}{2\sqrt{x}} = \frac{1}{\sqrt{x}}
接点の座標を (t,2t)(t, 2\sqrt{t}) とおく。
この点における接線の傾きは 1t\frac{1}{\sqrt{t}} である。
接線の方程式は、y2t=1t(xt)y - 2\sqrt{t} = \frac{1}{\sqrt{t}}(x - t)
y=1txt+2ty = \frac{1}{\sqrt{t}}x - \sqrt{t} + 2\sqrt{t}
y=1tx+ty = \frac{1}{\sqrt{t}}x + \sqrt{t}
この接線が (2,0)(-2, 0) を通るので、
0=1t(2)+t0 = \frac{1}{\sqrt{t}}(-2) + \sqrt{t}
0=2t+t0 = -\frac{2}{\sqrt{t}} + \sqrt{t}
2t=t\frac{2}{\sqrt{t}} = \sqrt{t}
2=t2 = t
したがって、接点の座標は (2,22)(2, 2\sqrt{2}) であり、接線の傾きは 12\frac{1}{\sqrt{2}} である。
接線の方程式は、y=12x+2y = \frac{1}{\sqrt{2}}x + \sqrt{2}

3. 最終的な答え

(1)
接線の方程式: y=2xπ2+1y = 2x - \frac{\pi}{2} + 1
法線の方程式: y=12x+π8+1y = -\frac{1}{2}x + \frac{\pi}{8} + 1
(2)
接線の方程式: y=12x+2y = \frac{1}{\sqrt{2}}x + \sqrt{2}
または y=22x+2y = \frac{\sqrt{2}}{2}x + \sqrt{2}

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