関数 $f(x)$ が $x = -1$ で微分可能であるとき、定数 $a$ の値を求める。関数 $f(x)$ は次のように定義される。 $f(x) = \begin{cases} -2x + 1 & (x \ge -1) \\ a(x+3)^2 - 4a + 3 & (x < -1) \end{cases}$

解析学微分可能性関数極限微分係数
2025/6/28
## 問題2

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x)x=1x = -1 で微分可能であるとき、定数 aa の値を求める。関数 f(x)f(x) は次のように定義される。
$f(x) = \begin{cases}
-2x + 1 & (x \ge -1) \\
a(x+3)^2 - 4a + 3 & (x < -1)
\end{cases}$

2. 解き方の手順

関数 f(x)f(x)x=1x = -1 で微分可能であるためには、以下の2つの条件を満たす必要がある。
* f(x)f(x)x=1x = -1 で連続であること
* f(x)f(x)x=1x = -1 における左側微分係数と右側微分係数が一致すること
まず、f(x)f(x)x=1x = -1 で連続であるための条件を求める。
x=1x = -1 における右側極限は、
limx1+0f(x)=2(1)+1=3\lim_{x \to -1+0} f(x) = -2(-1) + 1 = 3
x=1x = -1 における左側極限は、
limx10f(x)=a(1+3)24a+3=4a4a+3=3\lim_{x \to -1-0} f(x) = a(-1 + 3)^2 - 4a + 3 = 4a - 4a + 3 = 3
f(1)=2(1)+1=3f(-1) = -2(-1) + 1 = 3
したがって、f(x)f(x)x=1x = -1 で連続である。
次に、f(x)f(x)x=1x = -1 における左側微分係数と右側微分係数を求める。
右側微分係数は、
f(x)=2(x>1)f'(x) = -2 \quad (x > -1)
なので、x=1x = -1 での右側微分係数は -2 となる。
左側微分係数は、
f(x)=2a(x+3)(x<1)f'(x) = 2a(x+3) \quad (x < -1)
なので、x=1x = -1 での左側微分係数は 2a(1+3)=4a2a(-1+3) = 4a となる。
微分可能であるためには、右側微分係数と左側微分係数が一致する必要があるので、
4a=24a = -2
これを解くと、
a=12a = -\frac{1}{2}

3. 最終的な答え

a=12a = -\frac{1}{2}

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