与えられた曲線について、x軸方向に-2、y軸方向に3だけ平行移動した曲線の方程式を求め、さらにその焦点を求める問題です。以下の3つの曲線についてそれぞれ求めます。 (1) $\frac{x^2}{4} + y^2 = 1$ (2) $\frac{x^2}{4} - \frac{y^2}{9} = 1$ (3) $y^2 = 4x$

幾何学二次曲線平行移動楕円双曲線放物線焦点
2025/6/28

1. 問題の内容

与えられた曲線について、x軸方向に-2、y軸方向に3だけ平行移動した曲線の方程式を求め、さらにその焦点を求める問題です。以下の3つの曲線についてそれぞれ求めます。
(1) x24+y2=1\frac{x^2}{4} + y^2 = 1
(2) x24y29=1\frac{x^2}{4} - \frac{y^2}{9} = 1
(3) y2=4xy^2 = 4x

2. 解き方の手順

(1) x24+y2=1\frac{x^2}{4} + y^2 = 1 (楕円)の場合:
* 平行移動後の曲線の方程式を求める。
x軸方向に-2, y軸方向に3平行移動するので、xxx+2x+2yyy3y-3に置き換えます。
(x+2)24+(y3)2=1\frac{(x+2)^2}{4} + (y-3)^2 = 1
* 移動前の焦点の座標を求める。
x2a2+y2b2=1\frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1の形の楕円において、焦点はc2=a2b2c^2 = a^2 - b^2で計算します。
この問題ではa2=4,b2=1a^2 = 4, b^2 = 1なので、c2=41=3c^2 = 4 - 1 = 3。よって、c=3c = \sqrt{3}
移動前の焦点は (±3,0)(\pm \sqrt{3}, 0) です。
* 移動後の焦点の座標を求める。
x軸方向に-2, y軸方向に3平行移動するので、(±32,3)(\pm \sqrt{3} - 2, 3)が移動後の焦点の座標となります。
(2) x24y29=1\frac{x^2}{4} - \frac{y^2}{9} = 1 (双曲線)の場合:
* 平行移動後の曲線の方程式を求める。
x軸方向に-2, y軸方向に3平行移動するので、xxx+2x+2yyy3y-3に置き換えます。
(x+2)24(y3)29=1\frac{(x+2)^2}{4} - \frac{(y-3)^2}{9} = 1
* 移動前の焦点の座標を求める。
x2a2y2b2=1\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = 1の形の双曲線において、焦点はc2=a2+b2c^2 = a^2 + b^2で計算します。
この問題ではa2=4,b2=9a^2 = 4, b^2 = 9なので、c2=4+9=13c^2 = 4 + 9 = 13。よって、c=13c = \sqrt{13}
移動前の焦点は (±13,0)(\pm \sqrt{13}, 0) です。
* 移動後の焦点の座標を求める。
x軸方向に-2, y軸方向に3平行移動するので、(±132,3)(\pm \sqrt{13} - 2, 3)が移動後の焦点の座標となります。
(3) y2=4xy^2 = 4x (放物線)の場合:
* 平行移動後の曲線の方程式を求める。
x軸方向に-2, y軸方向に3平行移動するので、xxx+2x+2yyy3y-3に置き換えます。
(y3)2=4(x+2)(y-3)^2 = 4(x+2)
* 移動前の焦点の座標を求める。
y2=4pxy^2 = 4pxの形の放物線において、焦点は (p,0)(p, 0)です。
この問題では4p=44p = 4なので、p=1p = 1
移動前の焦点は (1,0)(1, 0) です。
* 移動後の焦点の座標を求める。
x軸方向に-2, y軸方向に3平行移動するので、(12,3)=(1,3)(1 - 2, 3) = (-1, 3)が移動後の焦点の座標となります。

3. 最終的な答え

(1) 曲線の方程式: (x+2)24+(y3)2=1\frac{(x+2)^2}{4} + (y-3)^2 = 1, 焦点: (±32,3)(\pm \sqrt{3} - 2, 3)
(2) 曲線の方程式: (x+2)24(y3)29=1\frac{(x+2)^2}{4} - \frac{(y-3)^2}{9} = 1, 焦点: (±132,3)(\pm \sqrt{13} - 2, 3)
(3) 曲線の方程式: (y3)2=4(x+2)(y-3)^2 = 4(x+2), 焦点: (1,3)(-1, 3)

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