座標平面上に点 (0, 2) を通り半径が $\sqrt{5}$ である円 C: $x^2 + y^2 - 2ax - 6y + b = 0$ がある。ただし、$a$ は正の定数、$b$ は定数とする。 (1) $a$, $b$ の値をそれぞれ求める。 (2) 直線 $y = -\frac{1}{2}x + 5$ に垂直で、円 C に接する直線は2本ある。このうち、$y$ 軸の正の部分と交わる直線を $m$ とする。直線 $m$ の方程式を求め、直線 $m$ と円 C の接点の座標を求める。

幾何学接線座標平面方程式距離
2025/6/28

1. 問題の内容

座標平面上に点 (0, 2) を通り半径が 5\sqrt{5} である円 C: x2+y22ax6y+b=0x^2 + y^2 - 2ax - 6y + b = 0 がある。ただし、aa は正の定数、bb は定数とする。
(1) aa, bb の値をそれぞれ求める。
(2) 直線 y=12x+5y = -\frac{1}{2}x + 5 に垂直で、円 C に接する直線は2本ある。このうち、yy 軸の正の部分と交わる直線を mm とする。直線 mm の方程式を求め、直線 mm と円 C の接点の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 C の方程式を平方完成する。
x22ax+y26y+b=0x^2 - 2ax + y^2 - 6y + b = 0
(xa)2a2+(y3)29+b=0(x - a)^2 - a^2 + (y - 3)^2 - 9 + b = 0
(xa)2+(y3)2=a2+9b(x - a)^2 + (y - 3)^2 = a^2 + 9 - b
円 C の中心は (a,3)(a, 3) であり、半径は a2+9b\sqrt{a^2 + 9 - b} である。半径が 5\sqrt{5} であるから、
a2+9b=5a^2 + 9 - b = 5
a2b=4a^2 - b = -4 ... (1)
円 C は点 (0, 2) を通るから、
02+222a(0)6(2)+b=00^2 + 2^2 - 2a(0) - 6(2) + b = 0
412+b=04 - 12 + b = 0
b=8b = 8 ... (2)
(1)に(2)を代入して
a28=4a^2 - 8 = -4
a2=4a^2 = 4
a=±2a = \pm 2
aa は正の定数であるから、a=2a = 2
したがって、a=2,b=8a = 2, b = 8
(2) 直線 y=12x+5y = -\frac{1}{2}x + 5 に垂直な直線の傾きは 2 である。
よって、直線 mm の方程式は y=2x+ky = 2x + k とおける。
円 C の方程式は (x2)2+(y3)2=5(x - 2)^2 + (y - 3)^2 = 5 である。
直線 mm と円 C が接するので、円 C の中心 (2,3)(2, 3) と直線 mm の距離は半径 5\sqrt{5} に等しい。
2(2)3+k/22+(1)2=5|2(2) - 3 + k| / \sqrt{2^2 + (-1)^2} = \sqrt{5}
43+k/5=5|4 - 3 + k| / \sqrt{5} = \sqrt{5}
1+k=5|1 + k| = 5
1+k=±51 + k = \pm 5
k=1±5k = -1 \pm 5
k=4,6k = 4, -6
直線 mmyy 軸の正の部分と交わるので、k>0k > 0。したがって、k=4k = 4
直線 mm の方程式は y=2x+4y = 2x + 4
次に、直線 mm と円 C の接点を求める。
円 C の中心 (2,3)(2, 3) を通り直線 y=2x+4y = 2x + 4 に垂直な直線の方程式を求める。
傾きは 12-\frac{1}{2} であり、点 (2,3)(2, 3) を通るので
y3=12(x2)y - 3 = -\frac{1}{2}(x - 2)
y=12x+1+3y = -\frac{1}{2}x + 1 + 3
y=12x+4y = -\frac{1}{2}x + 4
この直線と直線 y=2x+4y = 2x + 4 の交点を求める。
12x+4=2x+4-\frac{1}{2}x + 4 = 2x + 4
12x2x=0-\frac{1}{2}x - 2x = 0
52x=0-\frac{5}{2}x = 0
x=0x = 0
y=2(0)+4=4y = 2(0) + 4 = 4
よって、直線 y=2x+4y = 2x + 4 と直線 y=12x+4y = -\frac{1}{2}x + 4 の交点は (0,4)(0, 4) である。
直線 mm と円 CC の接点を (x0,y0)(x_0, y_0) とすると、接線の方程式は
(x02)(x2)+(y03)(y3)=5(x_0 - 2)(x - 2) + (y_0 - 3)(y - 3) = 5
この式と y=2x+4y = 2x + 4 が一致するので、円 CCy=2x+4y = 2x + 4 の交点を求めれば良い。
(x2)2+(2x+43)2=5(x - 2)^2 + (2x + 4 - 3)^2 = 5
(x2)2+(2x+1)2=5(x - 2)^2 + (2x + 1)^2 = 5
x24x+4+4x2+4x+1=5x^2 - 4x + 4 + 4x^2 + 4x + 1 = 5
5x2=05x^2 = 0
x=0x = 0
y=2(0)+4=4y = 2(0) + 4 = 4
接点は (0,4)(0, 4)

3. 最終的な答え

(1) a=2,b=8a = 2, b = 8
(2) 直線 mm: y=2x+4y = 2x + 4
接点の座標: (0,4)(0, 4)

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