与えられた4つの2次不等式を解きます。 (1) $x^2 - 2x + 3 < 0$ (2) $2x^2 + 5x + 4 \ge 0$ (3) $-x^2 + 3x - 5 < 0$ (4) $-2x \ge 3x^2 + 1$

代数学二次不等式判別式平方完成
2025/6/28

1. 問題の内容

与えられた4つの2次不等式を解きます。
(1) x22x+3<0x^2 - 2x + 3 < 0
(2) 2x2+5x+402x^2 + 5x + 4 \ge 0
(3) x2+3x5<0-x^2 + 3x - 5 < 0
(4) 2x3x2+1-2x \ge 3x^2 + 1

2. 解き方の手順

(1) x22x+3<0x^2 - 2x + 3 < 0
左辺を平方完成します。
x22x+1+2<0x^2 - 2x + 1 + 2 < 0
(x1)2+2<0(x-1)^2 + 2 < 0
(x1)2(x-1)^2 は常に0以上なので、(x1)2+2(x-1)^2 + 2 は常に2以上となります。
したがって、この不等式を満たす実数 xx は存在しません。
(2) 2x2+5x+402x^2 + 5x + 4 \ge 0
判別式 DD を計算します。
D=524×2×4=2532=7D = 5^2 - 4 \times 2 \times 4 = 25 - 32 = -7
D<0D < 0 なので、2x2+5x+42x^2 + 5x + 4 は常に正の値を取ります。
したがって、この不等式を満たす xx はすべての実数です。
(3) x2+3x5<0-x^2 + 3x - 5 < 0
両辺に-1をかけます。
x23x+5>0x^2 - 3x + 5 > 0
左辺を平方完成します。
x23x+9494+5>0x^2 - 3x + \frac{9}{4} - \frac{9}{4} + 5 > 0
(x32)2+114>0(x - \frac{3}{2})^2 + \frac{11}{4} > 0
(x32)2(x - \frac{3}{2})^2 は常に0以上なので、(x32)2+114(x - \frac{3}{2})^2 + \frac{11}{4} は常に114\frac{11}{4}以上となります。
したがって、この不等式を満たす xx はすべての実数です。
(4) 2x3x2+1-2x \ge 3x^2 + 1
移項して整理します。
3x2+2x+103x^2 + 2x + 1 \le 0
判別式 DD を計算します。
D=224×3×1=412=8D = 2^2 - 4 \times 3 \times 1 = 4 - 12 = -8
D<0D < 0 であり、3x2+2x+13x^2 + 2x + 1 の係数は正なので、3x2+2x+13x^2 + 2x + 1 は常に正の値を取ります。
したがって、3x2+2x+103x^2 + 2x + 1 \le 0 を満たす実数 xx は存在しません。

3. 最終的な答え

(1) 解なし
(2) すべての実数
(3) すべての実数
(4) 解なし

「代数学」の関連問題

与えられた連立不等式 $ \begin{cases} 2x^2 - 9x + 7 \le 0 \\ 3x^2 + 8x - 16 > 0 \end{cases} $ の解を求める問題です。

連立不等式二次不等式因数分解
2025/6/28

$\log_{10} 1000000$ の値を求める問題です。

対数指数計算
2025/6/28

与えられた行列 $A$ と $B$ をそれぞれ基本変形によって単位行列にした過程が示されている。これらの変形から、$A = P_1P_2P_3$ および $B = Q_1Q_2Q_3$ を満たす基本行...

線形代数行列基本変形基本行列
2025/6/28

複素数 $(2+3i)$ の3乗を計算する問題です。

複素数複素数の計算代数
2025/6/28

問題は (3) $\log_{\frac{1}{5}} \sqrt[5]{125}$ と (4) $\log_9 8 \cdot \log_8 3$ の2つです。

対数指数対数の性質底の変換公式
2025/6/28

複素数の足し算と引き算を行う問題です。 (1) $(3+4i) + (5-2i)$ (2) $(2-i) - (4-2i)$

複素数複素数の演算加算減算
2025/6/28

複素数 $ (x-4) + (y+6)i = 0 $ が与えられています。ここで、$x$ と $y$ は実数です。この方程式を満たす $x$ と $y$ の値を求めます。

複素数方程式実部虚部
2025/6/28

与えられた問題は、対数の計算です。具体的には、$\log_2 7 \cdot \log_7 32$ の値を求める必要があります。

対数底の変換
2025/6/28

与えられた複素数の等式 $(5x - 3y) + (4y + 2)i = 1 - 6i$ を満たす実数 $x$ と $y$ の値を求めます。

複素数連立方程式実数虚数
2025/6/28

(5) $\log_5 \sqrt[6]{5}$ (6) $\log_4 \frac{1}{\sqrt[3]{4}}$

対数指数計算
2025/6/28