A, B, C, D, E の5つの文字をすべて使ってできる順列を、辞書式順に並べたとき、55番目の文字列を求める問題です。ABCDE が1番目とします。

離散数学順列辞書式順序組み合わせ論
2025/6/28

1. 問題の内容

A, B, C, D, E の5つの文字をすべて使ってできる順列を、辞書式順に並べたとき、55番目の文字列を求める問題です。ABCDE が1番目とします。

2. 解き方の手順

5つの文字 A, B, C, D, E を並べる順列の総数は 5!=5×4×3×2×1=1205! = 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 120 通りです。
辞書式順に並べるので、先頭の文字から順に確定させていきます。
(1) 先頭が A である順列の数は 4!=4×3×2×1=244! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24 通りです。
(2) 先頭が B である順列の数は 4!=244! = 24 通りです。
(3) 先頭が C である順列の数は 4!=244! = 24 通りです。
ここまでで 24+24+24=7224 + 24 + 24 = 72 通りなので、55番目の文字列は先頭が C であることはありません。
55番目の文字列は、先頭が A, B のいずれでもありません。
先頭が A である場合と B である場合を合わせた順列の数は 24+24=4824+24=48 通りです。
したがって、55番目の文字列は、先頭が C である文字列の中で、5548=755-48 = 7 番目のものになります。
次に、2文字目を確定させます。
(1) 先頭が C で、2文字目が A である順列の数は 3!=3×2×1=63! = 3 \times 2 \times 1 = 6 通りです。
(2) 先頭が C で、2文字目が B である順列の数は 3!=63! = 6 通りです。
7番目の文字列は、先頭がCAの文字列より大きく、CBの文字列よりも大きくありません。
したがって先頭が CA の文字列の数は 6 なので、7番目の文字列は先頭が CB の文字列の1番目です。
すなわち、7番目の文字列は先頭がCBの文字列の中で最小のものになります。
次に、3文字目を確定させます。残りの文字は A, D, E です。
これらを辞書式に並べると ADE, AED, DAE, DEA, EAD, EDA となります。
したがって、CBの次にA, D, E を辞書式順に並べます。
すると、残りの文字列は ADE となります。
したがって、55番目の文字列は CBADE となります。

3. 最終的な答え

CBADE

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