相加平均・相乗平均の関係を用いる。
a>0,b>0 より、相加平均・相乗平均の関係から、 2a+b≥ab b>0,c>0 より、相加平均・相乗平均の関係から、 2b+c≥bc c>0,a>0 より、相加平均・相乗平均の関係から、 2c+a≥ca これらの不等式は全て正の数についてなので、辺々を掛けて、
2a+b⋅2b+c⋅2c+a≥ab⋅bc⋅ca 8(a+b)(b+c)(c+a)≥(abc)2 8(a+b)(b+c)(c+a)≥abc (a+b)(b+c)(c+a)≥8abc よって、不等式 (a+b)(b+c)(c+a)≥8abc が成り立つ。 等号が成り立つのは、それぞれの相加平均・相乗平均の関係で等号が成り立つときである。
すなわち、a=b、b=c、c=a のとき。 したがって、a=b=c のとき等号が成り立つ。