三角形ABCにおいて、辺BCを3:1に内分する点をD、外分する点をEとする。また、三角形ABCの重心をGとする。ベクトル$\vec{AD}$, $\vec{AE}$, $\vec{AG}$, $\vec{BD}$, $\vec{GE}$を、ベクトル$\vec{AB}$と$\vec{AC}$を用いて表す。

幾何学ベクトル内分点外分点重心三角形
2025/6/29

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺BCを3:1に内分する点をD、外分する点をEとする。また、三角形ABCの重心をGとする。ベクトルAD\vec{AD}, AE\vec{AE}, AG\vec{AG}, BD\vec{BD}, GE\vec{GE}を、ベクトルAB\vec{AB}AC\vec{AC}を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) AD\vec{AD}について
点Dは辺BCを3:1に内分するので、内分点の公式より
AD=1AB+3AC3+1=14AB+34AC\vec{AD} = \frac{1 \cdot \vec{AB} + 3 \cdot \vec{AC}}{3+1} = \frac{1}{4}\vec{AB} + \frac{3}{4}\vec{AC}
(2) AE\vec{AE}について
点Eは辺BCを3:1に外分するので、外分点の公式より
AE=1AB+3AC31=12AB+32AC\vec{AE} = \frac{-1 \cdot \vec{AB} + 3 \cdot \vec{AC}}{3-1} = -\frac{1}{2}\vec{AB} + \frac{3}{2}\vec{AC}
(3) AG\vec{AG}について
点Gは三角形ABCの重心なので、重心の位置ベクトルの公式より
AG=AB+AC+AA3=13AB+13AC\vec{AG} = \frac{\vec{AB} + \vec{AC} + \vec{AA}}{3} = \frac{1}{3}\vec{AB} + \frac{1}{3}\vec{AC}
(4) BD\vec{BD}について
BD=ADAB\vec{BD} = \vec{AD} - \vec{AB}
(1)の結果より
BD=(14AB+34AC)AB=34AB+34AC\vec{BD} = (\frac{1}{4}\vec{AB} + \frac{3}{4}\vec{AC}) - \vec{AB} = -\frac{3}{4}\vec{AB} + \frac{3}{4}\vec{AC}
(5) GE\vec{GE}について
GE=AEAG\vec{GE} = \vec{AE} - \vec{AG}
(2)と(3)の結果より
GE=(12AB+32AC)(13AB+13AC)=(1213)AB+(3213)AC=56AB+76AC\vec{GE} = (-\frac{1}{2}\vec{AB} + \frac{3}{2}\vec{AC}) - (\frac{1}{3}\vec{AB} + \frac{1}{3}\vec{AC}) = (-\frac{1}{2} - \frac{1}{3})\vec{AB} + (\frac{3}{2} - \frac{1}{3})\vec{AC} = -\frac{5}{6}\vec{AB} + \frac{7}{6}\vec{AC}

3. 最終的な答え

(1) AD=14AB+34AC\vec{AD} = \frac{1}{4}\vec{AB} + \frac{3}{4}\vec{AC}
(2) AE=12AB+32AC\vec{AE} = -\frac{1}{2}\vec{AB} + \frac{3}{2}\vec{AC}
(3) AG=13AB+13AC\vec{AG} = \frac{1}{3}\vec{AB} + \frac{1}{3}\vec{AC}
(4) BD=34AB+34AC\vec{BD} = -\frac{3}{4}\vec{AB} + \frac{3}{4}\vec{AC}
(5) GE=56AB+76AC\vec{GE} = -\frac{5}{6}\vec{AB} + \frac{7}{6}\vec{AC}

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