四面体OABCにおいて、辺OAを3:1に内分する点をD、辺BCの中点をM、線分DMを1:2に内分する点をEとする。$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$, $\vec{OC} = \vec{c}$とするとき、以下のベクトルを$\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$を用いて表す。 (1) $\vec{OM}$ (2) $\vec{OE}$ (3) $\vec{DM}$

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体内分点
2025/6/29

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、辺OAを3:1に内分する点をD、辺BCの中点をM、線分DMを1:2に内分する点をEとする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c}とするとき、以下のベクトルをa\vec{a}, b\vec{b}, c\vec{c}を用いて表す。
(1) OM\vec{OM}
(2) OE\vec{OE}
(3) DM\vec{DM}

2. 解き方の手順

(1) OM\vec{OM}を求める。
MはBCの中点なので、
OM=OB+OC2=b+c2=12b+12c\vec{OM} = \frac{\vec{OB} + \vec{OC}}{2} = \frac{\vec{b} + \vec{c}}{2} = \frac{1}{2}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}
(2) OE\vec{OE}を求める。
Eは線分DMを1:2に内分する点なので、
OE=2OD+OM1+2=23OD+13OM\vec{OE} = \frac{2\vec{OD} + \vec{OM}}{1+2} = \frac{2}{3}\vec{OD} + \frac{1}{3}\vec{OM}
DはOAを3:1に内分する点なので、
OD=34OA=34a\vec{OD} = \frac{3}{4}\vec{OA} = \frac{3}{4}\vec{a}
したがって、
OE=2334a+13(12b+12c)=12a+16b+16c\vec{OE} = \frac{2}{3} \cdot \frac{3}{4}\vec{a} + \frac{1}{3}(\frac{1}{2}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}) = \frac{1}{2}\vec{a} + \frac{1}{6}\vec{b} + \frac{1}{6}\vec{c}
(3) DM\vec{DM}を求める。
DM=OMOD=(12b+12c)34a=34a+12b+12c\vec{DM} = \vec{OM} - \vec{OD} = (\frac{1}{2}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}) - \frac{3}{4}\vec{a} = -\frac{3}{4}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}

3. 最終的な答え

(1) OM=12b+12c\vec{OM} = \frac{1}{2}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}
(2) OE=12a+16b+16c\vec{OE} = \frac{1}{2}\vec{a} + \frac{1}{6}\vec{b} + \frac{1}{6}\vec{c}
(3) DM=34a+12b+12c\vec{DM} = -\frac{3}{4}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}

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