三角形ABCの外接円Oがあり、点Aにおける円Oの接線とCBの延長との交点をDとする。点Bを通ってADに平行な直線と円OのB以外の交点をEとし、ACとBEの交点をFとする。$AB = 6$, $BC = 7$, $CA = 8$のとき、$AD$と$BE$の長さを求める。

幾何学接線相似方べきの定理等脚台形
2025/6/30

1. 問題の内容

三角形ABCの外接円Oがあり、点Aにおける円Oの接線とCBの延長との交点をDとする。点Bを通ってADに平行な直線と円OのB以外の交点をEとし、ACとBEの交点をFとする。AB=6AB = 6, BC=7BC = 7, CA=8CA = 8のとき、ADADBEBEの長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、ADADの長さを求める。
円Oの接線と弦の作る角の定理より、DAB=BCA\angle DAB = \angle BCAである。
また、ADB=CAD\angle ADB = \angle CAD (共通)なので、DABDCA\triangle DAB \sim \triangle DCA
したがって、
DADC=ABCA=DBDA\frac{DA}{DC} = \frac{AB}{CA} = \frac{DB}{DA}
DA2=DBDC=DB(DB+BC)DA^2 = DB \cdot DC = DB \cdot (DB + BC)
DA2=DB2+DBBCDA^2 = DB^2 + DB \cdot BC
また、DADC=ABCA=68=34\frac{DA}{DC} = \frac{AB}{CA} = \frac{6}{8} = \frac{3}{4}より、DC=43DADC = \frac{4}{3}DAである。
DC=DB+BCDC = DB + BC より、43DA=DB+7\frac{4}{3}DA = DB + 7となるので、DB=43DA7DB = \frac{4}{3}DA - 7
DA2=(43DA7)2+(43DA7)7DA^2 = (\frac{4}{3}DA - 7)^2 + (\frac{4}{3}DA - 7) \cdot 7
DA2=169DA2563DA+49+283DA49DA^2 = \frac{16}{9}DA^2 - \frac{56}{3}DA + 49 + \frac{28}{3}DA - 49
0=79DA2283DA0 = \frac{7}{9}DA^2 - \frac{28}{3}DA
0=DA(79DA283)0 = DA(\frac{7}{9}DA - \frac{28}{3})
DA0DA \neq 0より、79DA=283\frac{7}{9}DA = \frac{28}{3}
DA=28397=43=12DA = \frac{28}{3} \cdot \frac{9}{7} = 4 \cdot 3 = 12
よって、AD=12AD = 12
次に、BEBEの長さを求める。
BE//ADBE // ADより、ABE=DAB=BCA\angle ABE = \angle DAB = \angle BCA
BAE=BCE\angle BAE = \angle BCE(円周角の定理)
したがって、ABECBE\triangle ABE \sim \triangle CBE
ABCB=BEAE=AECE\frac{AB}{CB} = \frac{BE}{AE} = \frac{AE}{CE}
ABBC=AEBE\frac{AB}{BC} = \frac{AE}{BE}
67=AECE=BEAE\frac{6}{7} = \frac{AE}{CE} = \frac{BE}{AE}
EBC=EAC\angle EBC = \angle EAC(円周角の定理)
BEC=BAC\angle BEC = \angle BAC(円周角の定理)
BCA=DAB\angle BCA = \angle DABより、DAB=ABE\angle DAB = \angle ABE
BEBEADADと平行なので、錯角よりCBE=ADB=CAD\angle CBE = \angle ADB = \angle CAD
また、ACB=AEB\angle ACB = \angle AEBなので、BCA=AEB=DAB\angle BCA = \angle AEB = \angle DAB
CAE=CBE\angle CAE = \angle CBE
DAB=ABE=ACB=AEB\angle DAB = \angle ABE = \angle ACB = \angle AEB
AD//BEAD // BEより、四角形ADBEADBEは等脚台形である。
したがって、AE=BDAE = BD
DB=43DA7=43127=167=9DB = \frac{4}{3}DA - 7 = \frac{4}{3} \cdot 12 - 7 = 16 - 7 = 9
AE=9AE = 9
67=BEAE=AECE\frac{6}{7} = \frac{BE}{AE} = \frac{AE}{CE}
ABCB=67=AEBE\frac{AB}{CB} = \frac{6}{7} = \frac{AE}{BE}なので、BE=76AE=769=212BE = \frac{7}{6}AE = \frac{7}{6} \cdot 9 = \frac{21}{2}

3. 最終的な答え

AD=12AD = 12
BE=212BE = \frac{21}{2}

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