(1) $a, b, c$ の3つの数があり、以下の3つの条件を満たすとき、$a, b, c$ の大小を不等号を用いて表します。 1. $a < 0$ 2. $a + b > 0$ 3. $b + c < 0$ (2) $a, b, c, d$ の4つの数の値は、$\{-2, -1, 0, 1\}$ のいずれかです。以下の3つの条件を同時に満たすとき、$a$ の値を求めます。 1. $a + b + c = 0$ 2. $a \times b \times d > 0$ 3. $b \times d < 0$

代数学不等式連立方程式条件付き問題数論
2025/6/29
## 問題の回答

1. 問題の内容

(1) a,b,ca, b, c の3つの数があり、以下の3つの条件を満たすとき、a,b,ca, b, c の大小を不等号を用いて表します。

1. $a < 0$

2. $a + b > 0$

3. $b + c < 0$

(2) a,b,c,da, b, c, d の4つの数の値は、{2,1,0,1}\{-2, -1, 0, 1\} のいずれかです。以下の3つの条件を同時に満たすとき、aa の値を求めます。

1. $a + b + c = 0$

2. $a \times b \times d > 0$

3. $b \times d < 0$

2. 解き方の手順

(1)
* 条件1より、a<0a < 0 です。
* 条件2より、a+b>0a + b > 0 なので、b>a>0b > -a > 0 となり、b>0b > 0 です。
* 条件3より、b+c<0b + c < 0 なので、c<b<0c < -b < 0 となり、c<0c < 0 です。
* b>0b > 0 かつ c<0c < 0 なので、b>cb > c です。
* a<0a < 0 かつ b>0b > 0 なので、a<ba < b です。
* a<0a < 0 かつ c<0c < 0 ですが、aacc の大小関係は、a+b>0a+b>0b+c<0b+c<0 より、仮にa=ca = c とすると a+b>0a+b>0 より c+b>0c+b>0 となり、b+c<0b+c<0 と矛盾するので、a=ca = cとはなりません。また、a+b>0a+b>0 より、b>ab>-ab+c<0b+c<0 より、c<bc<-b
a+b>0a + b > 0 より b>ab > -ab+c<0b + c < 0 より c<bc < -b
c<b<ac < -b < a はありえないので、c<ac < a かつ a<ca < c のいずれかです。
aacc の具体的な値で確かめます。例えば、a=1,b=2,c=3a=-1, b=2, c=-3 を仮定すると、条件を満たしますが、c<ac < a となります。
a=5,b=7,c=8a=-5,b=7, c=-8などの組み合わせでも確認できます。
a+b>0a+b>0 より a>ba > -b
b+c<0b+c<0 より c<bc<-b
したがって、c<b<ac<-b<aとはならず、c<a>c<a> である。
(2)
* 条件2より、a×b×d>0a \times b \times d > 0 なので、a,b,da, b, d はすべて正、または、正が1つで負が2つです。
* 条件3より、b×d<0b \times d < 0 なので、bbdd は異符号です。
* 条件2と条件3より、aa は正で、bbdd は異符号であることが必要です。候補としては、a=1a = 1, b=1,d=1b = -1, d = 1または、a=1a=1,b=1,d=1b=1,d=-1
a+b+c=0a+b+c=0より、a+b+c=1+(1)+c=0a+b+c = 1 + (-1) + c = 0 または a+b+c=1+(1)+c=0a+b+c = 1 + (1) + c = 0
c=0c = 0 または c=2c=-2cc{2,1,0,1}\{-2,-1,0,1\}のいずれかだから、c=2c=-2またはc=0c=0はありえます。
* a=1a = 1, b=1b = -1と仮定して、a+b+c=0a + b + c = 0に代入すると、1+(1)+c=01 + (-1) + c = 0 より、c=0c = 0
* a=1a = 1, b=1b = 1と仮定して、a+b+c=0a + b + c = 0に代入すると、1+1+c=01 + 1 + c = 0 より、c=2c = -2
* 条件2より、a×b×d>0a \times b \times d > 0なので、1×(1)×d>01 \times (-1) \times d > 0 より、d<0d < 0 なので、d=1d = -1 または d=2d = -2。しかし、dd{2,1,0,1}\{-2, -1, 0, 1\} の要素なので、d=1d = -1
* 条件2より、a×b×d>0a \times b \times d > 0なので、1×(1)×d>01 \times (1) \times d > 0 より、d>0d > 0 なので、d=1d = 1
a=1,b=1,c=0,d=1a = 1, b=-1, c = 0, d = -1の時、a+b+c=11+0=0a+b+c = 1-1+0 = 0abd=1(1)(1)=1>0a*b*d=1*(-1)*(-1) = 1>0bd=(1)(1)=1>0b*d=(-1)*(-1)=1>0 条件3に反する
a=1,b=1,c=2,d=1a = 1, b=1, c = -2, d = 1の時、a+b+c=1+12=0a+b+c = 1+1-2 = 0abd=1(1)(1)=1>0a*b*d=1*(1)*(1) = 1>0bd=(1)(1)=1>0b*d=(1)*(1)=1>0 条件3に反する
a+b+c=0a+b+c=0より、a=bca = -b-ca=1a = 1, b=1b = -1, c=0c = 0の場合、a=bc=1a = -b-c=1を満たす。d=1d = -1の場合、条件3より、b×d=2×db\times d=2\times d は負である必要がある。しかし、b×d=2b\times d=2 に反する。
a,b,c,da, b, c, dは、{2,1,0,1}\{-2,-1,0,1\} しか取れないことに注意すると、a=bca = -b-cを満たし、a×b×d>0a \times b \times d > 0かつb×d<0b \times d < 0となるような組み合わせを見つけるのは難しい。
bbddの符号が異なる必要があるため、a×b×d>0a \times b \times d > 0が成り立つためには、aが正の値を取る必要がある。
条件1より、a+b+c=0a+b+c=0なので、a=1a=1として、b=1,c=0b=-1, c=0の場合、a=1a=1は条件を満たす。するとb×d<0b \times d<0を満たすためにはddは正の値を取ってはいけない。
条件より,a,b,c,da, b, c, dの値は{2,1,0,1}\{ -2, -1, 0, 1\}なので、組み合わせは限られる。
b×d<0b \times d < 0より、bbddは異符号。
a×b×d>0a \times b \times d > 0より、a×(1)>0a \times (-1) > 0なので、a<0a < 0またはa×(1)>0a \times (1) > 0なので、a>0a > 0
a×b×da \times b \times dが正なので、a,b,da, b, dはすべて正、または、正が1つで負が2つ。b×db \times dが負なので、b,db, dは異符号。よって、aaは正。候補としては a=1a=1
b=1,c=0b=-1, c=0として、1+(1)+0=01+(-1)+0=0を満たす。d=1d=1とすると、a×b×d=1×1×1=1a\times b\times d =1 \times -1\times 1 =-1, これは、a×b×d>0a\times b\times d >0に反する。
b=1,c=2b=1, c=-2として、1+(1)+(2)=01+(1)+(-2)=0を満たす。d=1d=-1とすると、a×b×d=1×1×1=1a\times b\times d =1\times 1\times -1 =-1, これは、a×b×d>0a\times b\times d >0に反する。
答えは存在しない。

3. 最終的な答え

(1) c<a<bc < a < b
(2) aa の値は存在しない。

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