放物線 $y = -2x^2 + ax - 2a$ を原点に関して対称移動し、さらに $x$ 軸方向に $2$, $y$ 軸方向に $b$ だけ平行移動した放物線が点 $(3, 0)$ で $x$ 軸に接するとき、定数 $a$, $b$ の値を求める問題です。

代数学放物線平行移動対称移動二次関数接する係数比較
2025/6/29

1. 問題の内容

放物線 y=2x2+ax2ay = -2x^2 + ax - 2a を原点に関して対称移動し、さらに xx 軸方向に 22, yy 軸方向に bb だけ平行移動した放物線が点 (3,0)(3, 0)xx 軸に接するとき、定数 aa, bb の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

ステップ1:原点に関する対称移動
放物線 y=2x2+ax2ay = -2x^2 + ax - 2a を原点に関して対称移動すると、
y=2(x)2+a(x)2a-y = -2(-x)^2 + a(-x) - 2a
y=2x2+ax+2ay = 2x^2 + ax + 2a
ステップ2:平行移動
さらに、xx 軸方向に 22, yy 軸方向に bb だけ平行移動すると、
yb=2(x2)2+a(x2)+2ay - b = 2(x - 2)^2 + a(x - 2) + 2a
y=2(x24x+4)+ax2a+2a+by = 2(x^2 - 4x + 4) + ax - 2a + 2a + b
y=2x28x+8+ax+by = 2x^2 - 8x + 8 + ax + b
y=2x2+(a8)x+8+by = 2x^2 + (a - 8)x + 8 + b
ステップ3:x軸に接する条件
この放物線が点 (3,0)(3, 0)xx 軸に接するため、
0=2(3)2+(a8)(3)+8+b0 = 2(3)^2 + (a - 8)(3) + 8 + b
0=18+3a24+8+b0 = 18 + 3a - 24 + 8 + b
0=3a+b+20 = 3a + b + 2
また、x=3x=3 が重解を持つので、放物線の式は y=2(x3)2y=2(x-3)^2と表せる。
y=2(x3)2=2(x26x+9)=2x212x+18y = 2(x-3)^2 = 2(x^2 - 6x + 9) = 2x^2 - 12x + 18
ステップ4:係数比較
ステップ2の結果とステップ3の結果を比較すると、
a8=12a - 8 = -12 より a=4a = -4
8+b=188 + b = 18 より b=10b = 10
ステップ5:確認
3a+b+2=3(4)+10+2=12+10+2=03a+b+2 = 3(-4) + 10 + 2 = -12 + 10 + 2 = 0 となるので、矛盾はない。

3. 最終的な答え

a=4a = -4, b=10b = 10
選択肢アが正解。

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