sinh(x) は双曲線正弦関数であり、sinh(x)=2ex−e−x で定義されます。 与えられた方程式は、sinh(x)=π2x です。 この方程式を解くことは容易ではありませんが、いくつかの解は簡単に分かります。
x=0 を代入すると、sinh(0)=2e0−e−0=21−1=0 であり、π2⋅0=0 です。したがって、x=0 は解です。 また、x が正の場合、π2x は直線であり、sinh(x) は指数関数的な増加を示すため、x=0 以外の解が存在するかどうかは、グラフを描いて確認するのが良いかもしれません。 sinh(x)のグラフは原点に関して対称であり、π2xも原点に関して対称なので、x が正の解が存在すれば、x が負の解も存在します。 xが大きくなるほど、sinh(x)の増加率はπ2xよりも大きくなるため、グラフを描いてみると、x=0以外の解が存在しそうです。 x=0付近で、sinh(x)≈x であることを利用して近似的に解を求めることを試みます。 sinh(x)=π2x より、x≈π2x となり、これはx(π2−1)≈0 となります。 π2−1=0 なので、x≈0となり、これはすでに求めた解です。 xが小さいとき、sinh(x)=x+3!x3+5!x5+⋯ となります。 したがって、x+6x3+⋯=π2x となり、6x3≈(π2−1)x より、x2≈6(π2−1) となります。 これは、x2≈6(π2−1)≈6(0.6366−1)=6(−0.3634)=−2.1804 となり、x は実数解を持ちません。 x=0が唯一の解である可能性もあります。 ここで、WolframAlphaを用いて、sinh(x)=π2xを解いてみます。 すると、x=0が唯一の実数解であることがわかります。