3次方程式 $x^3 + ax + b = 0$ があり、その1つの解が $1 - 3i$ である。ここで、$a$ と $b$ は実数である。$a$ と $b$ の値を求め、残りの解を求めよ。

代数学三次方程式複素数解と係数の関係
2025/6/29
## 数学の問題の解答

1. 問題の内容

3次方程式 x3+ax+b=0x^3 + ax + b = 0 があり、その1つの解が 13i1 - 3i である。ここで、aabb は実数である。aabb の値を求め、残りの解を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) **複素共役の解:**
係数が実数である3次方程式が複素数解を持つ場合、その共役複素数も解となる。したがって、13i1 - 3i が解ならば、1+3i1 + 3i も解である。
(2) **解と係数の関係:**
3次方程式 x3+ax+b=0x^3 + ax + b = 0 の3つの解を α\alpha, β\beta, γ\gamma とすると、解と係数の関係から以下の式が成り立つ。
* α+β+γ=0\alpha + \beta + \gamma = 0 (x^2 の係数が0のため)
* αβ+βγ+γα=a\alpha\beta + \beta\gamma + \gamma\alpha = a
* αβγ=b\alpha\beta\gamma = -b
(3) **未知の解を求める:**
解の1つが 13i1 - 3i、もう1つの解が 1+3i1 + 3i であるから、残りの解を γ\gamma とすると、解と係数の関係から、
(13i)+(1+3i)+γ=0(1 - 3i) + (1 + 3i) + \gamma = 0
2+γ=02 + \gamma = 0
γ=2\gamma = -2
よって、残りの解は 2-2 である。
(4) **aの値を求める:**
解と係数の関係より、
a=(13i)(1+3i)+(1+3i)(2)+(13i)(2)a = (1-3i)(1+3i) + (1+3i)(-2) + (1-3i)(-2)
a=(1(3i)2)+(26i)+(2+6i)a = (1 - (3i)^2) + (-2 - 6i) + (-2 + 6i)
a=(1+9)4a = (1 + 9) - 4
a=104=6a = 10 - 4 = 6
(5) **bの値を求める:**
解と係数の関係より、
b=(13i)(1+3i)(2)-b = (1 - 3i)(1 + 3i)(-2)
b=(10)(2)-b = (10)(-2)
b=20-b = -20
b=20b = 20

3. 最終的な答え

a=6a = 6
b=20b = 20
他の解: 1+3i1 + 3i, 2-2

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