ある実験を繰り返し行うとき、実験が成功する確率が常に $\frac{2}{5}$ である。この実験を5回行うとき、ちょうど2回成功する確率を求める。

確率論・統計学二項分布確率組み合わせ
2025/6/29

1. 問題の内容

ある実験を繰り返し行うとき、実験が成功する確率が常に 25\frac{2}{5} である。この実験を5回行うとき、ちょうど2回成功する確率を求める。

2. 解き方の手順

この問題は二項分布の問題です。
実験の回数を nn, 成功する確率を pp, 成功する回数を kk とすると、ちょうど kk 回成功する確率は以下の式で表されます。
P(k)=nCkpk(1p)nkP(k) = {}_n C_k \cdot p^k \cdot (1-p)^{n-k}
ここで、nCk{}_n C_k は二項係数であり、nCk=n!k!(nk)!{}_n C_k = \frac{n!}{k!(n-k)!} で計算されます。
今回の問題では、n=5n=5, p=25p=\frac{2}{5}, k=2k=2 なので、上記の式に代入して計算します。
まず、二項係数 5C2{}_5 C_2 を計算します。
5C2=5!2!(52)!=5!2!3!=5×4×3×2×1(2×1)(3×2×1)=5×42×1=10{}_5 C_2 = \frac{5!}{2!(5-2)!} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(2 \times 1)(3 \times 2 \times 1)} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
次に、pkp^k を計算します。
pk=(25)2=425p^k = \left( \frac{2}{5} \right)^2 = \frac{4}{25}
次に、(1p)nk(1-p)^{n-k} を計算します。
(1p)nk=(125)52=(35)3=27125(1-p)^{n-k} = \left( 1 - \frac{2}{5} \right)^{5-2} = \left( \frac{3}{5} \right)^3 = \frac{27}{125}
最後に、これらの値を P(k)P(k) の式に代入して計算します。
P(2)=5C2(25)2(35)3=1042527125=104×2725×125=101083125=10803125=216625P(2) = {}_5 C_2 \cdot \left( \frac{2}{5} \right)^2 \cdot \left( \frac{3}{5} \right)^3 = 10 \cdot \frac{4}{25} \cdot \frac{27}{125} = 10 \cdot \frac{4 \times 27}{25 \times 125} = 10 \cdot \frac{108}{3125} = \frac{1080}{3125} = \frac{216}{625}

3. 最終的な答え

216625\frac{216}{625}

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