平面上に $n$ 個の円がある。どの2つの円も異なる2点で交わり、どの3つの円も1点で交わらないとき、$n$ 個の円が平面を $a_n$ 個の部分に分ける。$a_n$ を $n$ の式で表せ。

幾何学平面図形漸化式分割組み合わせ
2025/6/29

1. 問題の内容

平面上に nn 個の円がある。どの2つの円も異なる2点で交わり、どの3つの円も1点で交わらないとき、nn 個の円が平面を ana_n 個の部分に分ける。ana_nnn の式で表せ。

2. 解き方の手順

まず、n=1,2,3n=1, 2, 3 の場合の ana_n の値を求めます。
- n=1n=1 のとき、a1=2a_1 = 2 (円の内側と外側)
- n=2n=2 のとき、a2=4a_2 = 4 (2つの円によって平面は4つの部分に分かれる)
- n=3n=3 のとき、a3=8a_3 = 8 (3つ目の円は既存の2つの円とそれぞれ2点で交わるので、3つ目の円は4つの弧に分割され、それぞれの弧が新しい領域を作る)
nn 個の円があるとき、n+1n+1 個目の円を描くと、既存の nn 個の円とそれぞれ2点で交わる。つまり、n+1n+1 個目の円は 2n2n 個の交点を持つ。これらの交点によって、n+1n+1 個目の円は 2n2n 個の弧に分割され、それぞれの弧が新しい領域を1つずつ作る。したがって、an+1=an+2na_{n+1} = a_n + 2n という漸化式が得られる。
an+1=an+2na_{n+1} = a_n + 2n より、
an=an1+2(n1)a_n = a_{n-1} + 2(n-1)
an1=an2+2(n2)a_{n-1} = a_{n-2} + 2(n-2)
...
a2=a1+2(1)a_2 = a_1 + 2(1)
これらの式を足し合わせると、
an=a1+2k=1n1k=a1+2(n1)n2=a1+n(n1)a_n = a_1 + 2 \sum_{k=1}^{n-1} k = a_1 + 2 \cdot \frac{(n-1)n}{2} = a_1 + n(n-1)
a1=2a_1 = 2 なので、an=2+n(n1)=n2n+2a_n = 2 + n(n-1) = n^2 - n + 2

3. 最終的な答え

an=n2n+2a_n = n^2 - n + 2

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