三角形ABCにおいて、$AB=3$, $AC=2$, $\angle CAB=60^{\circ}$である。$\angle CAB$の二等分線と辺BCとの交点をDとするとき、線分ADの長さを求めよ。

幾何学三角形角の二等分線余弦定理面積幾何
2025/6/29

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=3AB=3, AC=2AC=2, CAB=60\angle CAB=60^{\circ}である。CAB\angle CABの二等分線と辺BCとの交点をDとするとき、線分ADの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

角の二等分線の性質より、BD:DC=AB:AC=3:2BD:DC = AB:AC = 3:2。したがって、BD=35BCBD = \frac{3}{5}BC
余弦定理より、BC2=AB2+AC22ABACcosCABBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2AB \cdot AC \cos{\angle CAB}
BC2=32+22232cos60=9+41212=136=7BC^2 = 3^2 + 2^2 - 2 \cdot 3 \cdot 2 \cos{60^{\circ}} = 9 + 4 - 12 \cdot \frac{1}{2} = 13 - 6 = 7
したがって、BC=7BC = \sqrt{7}
ゆえに、BD=357BD = \frac{3}{5} \sqrt{7}
次に、ABD\triangle ABDにおいて余弦定理より、AD2=AB2+BD22ABBDcosABDAD^2 = AB^2 + BD^2 - 2AB \cdot BD \cos{\angle ABD}
また、ABC\triangle ABCにおいて、ABC\angle ABCがわかればよい。
sinCABBC=sinABCAC\frac{\sin{\angle CAB}}{BC} = \frac{\sin{\angle ABC}}{AC}より、sin607=sinABC2\frac{\sin{60^{\circ}}}{\sqrt{7}} = \frac{\sin{\angle ABC}}{2}
sinABC=2sin607=2327=37\sin{\angle ABC} = \frac{2 \sin{60^{\circ}}}{\sqrt{7}} = \frac{2 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}}{\sqrt{7}} = \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{7}}
この値からcosABC\cos{\angle ABC}を求めようとすると計算が大変になる。
面積を利用する解法を試みる。
ABC=ABD+ADC\triangle ABC = \triangle ABD + \triangle ADC
12ABACsin60=12ABADsin30+12ADACsin30\frac{1}{2}AB \cdot AC \sin{60^{\circ}} = \frac{1}{2}AB \cdot AD \sin{30^{\circ}} + \frac{1}{2}AD \cdot AC \sin{30^{\circ}}
3232=3AD12+AD2123 \cdot 2 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 3 \cdot AD \cdot \frac{1}{2} + AD \cdot 2 \cdot \frac{1}{2}
632=32AD+AD6 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{3}{2} AD + AD
33=52AD3 \sqrt{3} = \frac{5}{2} AD
AD=635AD = \frac{6\sqrt{3}}{5}

3. 最終的な答え

635\frac{6\sqrt{3}}{5}

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## 問題の回答

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