定積分 $\int_{0}^{1} \frac{1}{1+t^2} dt$ を計算してください。

解析学定積分積分計算arctan三角関数
2025/6/29

1. 問題の内容

定積分 0111+t2dt\int_{0}^{1} \frac{1}{1+t^2} dt を計算してください。

2. 解き方の手順

被積分関数 11+t2\frac{1}{1+t^2}arctan(t)\arctan(t) の導関数であるという知識を利用します。
まず、不定積分を求めます。
11+t2dt=arctan(t)+C\int \frac{1}{1+t^2} dt = \arctan(t) + C
次に、定積分の定義に従い、積分区間の端における arctan(t)\arctan(t) の値を計算します。
0111+t2dt=arctan(1)arctan(0)\int_{0}^{1} \frac{1}{1+t^2} dt = \arctan(1) - \arctan(0)
arctan(1)\arctan(1) は、tan(θ)=1\tan(\theta) = 1 となる角度 θ\theta です。 0θπ20 \leq \theta \leq \frac{\pi}{2} の範囲で、 θ=π4\theta = \frac{\pi}{4} です。
arctan(0)\arctan(0) は、tan(θ)=0\tan(\theta) = 0 となる角度 θ\theta です。 0θπ20 \leq \theta \leq \frac{\pi}{2} の範囲で、 θ=0\theta = 0 です。
したがって、
arctan(1)arctan(0)=π40=π4\arctan(1) - \arctan(0) = \frac{\pi}{4} - 0 = \frac{\pi}{4}

3. 最終的な答え

π4\frac{\pi}{4}

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