与えられた極限を計算する問題です。 $$\lim_{x \to 0^+} (2x)^{3x}$$

解析学極限不定形ロピタルの定理指数関数対数関数
2025/6/29

1. 問題の内容

与えられた極限を計算する問題です。
limx0+(2x)3x\lim_{x \to 0^+} (2x)^{3x}

2. 解き方の手順

この極限は不定形 000^0 の形をしています。そこで、自然対数を使って、指数関数の形に変形します。
まず、y=(2x)3xy = (2x)^{3x} とおきます。両辺の自然対数をとると、
lny=ln(2x)3x=3xln(2x)\ln y = \ln (2x)^{3x} = 3x \ln(2x)
したがって、
limx0+lny=limx0+3xln(2x)\lim_{x \to 0^+} \ln y = \lim_{x \to 0^+} 3x \ln(2x)
この極限は 0()0 \cdot (-\infty) の形であるため、\frac{-\infty}{\infty} または 00\frac{0}{0} の形に変形して、ロピタルの定理を適用します。
limx0+3xln(2x)=3limx0+ln(2x)1/x \lim_{x \to 0^+} 3x \ln(2x) = 3 \lim_{x \to 0^+} \frac{\ln(2x)}{1/x}
ここで、limx0+ln(2x)=\lim_{x \to 0^+} \ln(2x) = -\infty および limx0+1x=\lim_{x \to 0^+} \frac{1}{x} = \infty であるため、\frac{-\infty}{\infty} の形になっています。よって、ロピタルの定理を適用できます。
limx0+ln(2x)1/x=limx0+22x1x2=limx0+1x1x2=limx0+(x)=0\lim_{x \to 0^+} \frac{\ln(2x)}{1/x} = \lim_{x \to 0^+} \frac{\frac{2}{2x}}{-\frac{1}{x^2}} = \lim_{x \to 0^+} \frac{\frac{1}{x}}{-\frac{1}{x^2}} = \lim_{x \to 0^+} (-x) = 0
したがって、
limx0+lny=0\lim_{x \to 0^+} \ln y = 0
ここで、y=elnyy = e^{\ln y} であるから、
limx0+y=limx0+elny=elimx0+lny=e0=1\lim_{x \to 0^+} y = \lim_{x \to 0^+} e^{\ln y} = e^{\lim_{x \to 0^+} \ln y} = e^0 = 1

3. 最終的な答え

limx0+(2x)3x=1\lim_{x \to 0^+} (2x)^{3x} = 1

「解析学」の関連問題

関数 $f(x, y) = x^2 + xy + y^2 - 3x + 2y + 2$ の極値を求める問題です。

多変数関数極値偏微分ヘッセ行列
2025/7/5

与えられた関数 $\frac{7}{5} \log_e |x-1| - \frac{2}{5} \log_e |x+4|$ の導関数を計算し、その結果を $\frac{x + [1]}{x^2 + [...

導関数微分対数関数指数関数合成関数の微分積の微分
2025/7/5

次の極限を求めます。 $\lim_{x \to \infty} \left(1 - \frac{3}{x}\right)^x$

極限eの定義対数近似
2025/7/5

与えられた3つの関数の微分を計算し、空欄を埋める問題です。

微分合成関数指数関数対数関数平方根関数の微分
2025/7/5

与えられた関数の微分を計算し、空欄を埋める問題です。以下の5つの微分を求める必要があります。 1. $\{(x^3 + 1)(x^2 - 1)\}'$

微分積の微分合成関数の微分対数関数ルート
2025/7/5

$\lim_{x \to \pi} \frac{\sin x}{x - \pi}$ の値を求める問題です。

極限三角関数加法定理lim
2025/7/5

次の極限を計算します。 $\lim_{x \to \pi} \frac{\sin x}{x - \pi}$

極限三角関数置換加法定理
2025/7/5

与えられた積分 $\int (4x^2 + 3) \log x \, dx$ を計算します。

積分部分積分対数関数
2025/7/5

関数 $f(x) = (2x)^{3x}$ の導関数を求める問題です。与えられた手順に従って、空欄を埋めます。

微分導関数対数微分法関数の微分
2025/7/5

与えられた数学の問題を解く。具体的には、以下の問題が含まれる。 * (11) $\int (2x+1)e^{-x}dx$ * (12) $\int (x^2+1)\cos(2x)dx$ * (13) ...

積分部分積分微積分学の基本定理リーマン積分定積分
2025/7/5