空間内の異なる2つの直線 $l, m$ と異なる2つの平面 $P, Q$ について、以下の3つの記述の中から常に正しいものを選ぶ問題です。 (1) $l \perp P$, $l // Q$ のとき、$P \perp Q$ である。 (2) $l // P$, $l // Q$ のとき、$P // Q$ である。 (3) $l // P$, $m // Q$, $P \perp Q$ のとき、$l // m$ である。

幾何学空間図形直線と平面垂直平行
2025/6/29

1. 問題の内容

空間内の異なる2つの直線 l,ml, m と異なる2つの平面 P,QP, Q について、以下の3つの記述の中から常に正しいものを選ぶ問題です。
(1) lPl \perp P, l//Ql // Q のとき、PQP \perp Q である。
(2) l//Pl // P, l//Ql // Q のとき、P//QP // Q である。
(3) l//Pl // P, m//Qm // Q, PQP \perp Q のとき、l//ml // m である。

2. 解き方の手順

それぞれの記述について、反例を考え、それが存在するかどうかを検証します。
(1) lPl \perp P, l//Ql // Q のとき、PQP \perp Q である。
直線 ll が平面 PP に垂直で、平面 QQ に平行であるとき、PPQQ が垂直かどうかを考えます。
llPP に垂直なので、PP の法線ベクトルは ll の方向ベクトルと同じです。また、llQQ に平行なので、ll の方向ベクトルは QQ の法線ベクトルと垂直です。したがって、PP の法線ベクトルと QQ の法線ベクトルは垂直なので、PQP \perp Q が成り立ちます。
(2) l//Pl // P, l//Ql // Q のとき、P//QP // Q である。
直線 ll が平面 PP と平面 QQ の両方に平行なとき、PPQQ が平行かどうかを考えます。これは、PPQQ が平行とは限らないので、正しくありません。例えば、PPQQ が交わる場合でも、llPPQQ の交線に平行であれば、l//Pl // P かつ l//Ql // Q となります。
(3) l//Pl // P, m//Qm // Q, PQP \perp Q のとき、l//ml // m である。
直線 ll が平面 PP に平行、直線 mm が平面 QQ に平行で、PQP \perp Q のとき、l//ml // m かどうかを考えます。これは、llmm が平行とは限らないので、正しくありません。例えば、llPP 内の直線、mmQQ 内の直線で、llmm がねじれの位置にある場合でも、l//Pl // P かつ m//Qm // Q となります。

3. 最終的な答え

常に正しい記述は (1) です。

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