$n$ を自然数とするとき、「$n$ が 3 の倍数ならば $n^2$ も 3 の倍数となる」という命題の逆と裏の真偽を判定し、正しい組み合わせを選ぶ問題です。

数論命題真偽倍数整数の性質対偶
2025/3/31

1. 問題の内容

nn を自然数とするとき、「nn が 3 の倍数ならば n2n^2 も 3 の倍数となる」という命題の逆と裏の真偽を判定し、正しい組み合わせを選ぶ問題です。

2. 解き方の手順

元の命題を pqp \Rightarrow q とします。ここで、pp は「nn が 3 の倍数である」という条件、qq は「n2n^2 が 3 の倍数である」という条件です。
* **逆:** qpq \Rightarrow p。つまり、「n2n^2 が 3 の倍数ならば、nn は 3 の倍数である」。
n2n^2が3の倍数であるとき、nnは3の倍数でないと仮定すると、nn3k+13k+1または3k+23k+2kkは整数)の形になる。
もしn=3k+1n = 3k + 1のとき、n2=(3k+1)2=9k2+6k+1=3(3k2+2k)+1n^2 = (3k+1)^2 = 9k^2 + 6k + 1 = 3(3k^2 + 2k) + 1となり、3で割ると1余る。
もしn=3k+2n = 3k + 2のとき、n2=(3k+2)2=9k2+12k+4=3(3k2+4k+1)+1n^2 = (3k+2)^2 = 9k^2 + 12k + 4 = 3(3k^2 + 4k + 1) + 1となり、3で割ると1余る。
いずれの場合も、n2n^2 は 3 の倍数にならない。したがって、対偶「nnが3の倍数でないならば、n2n^2は3の倍数でない」が成り立つ。したがって、逆は真である。
* **裏:** ¬p¬q\neg p \Rightarrow \neg q。つまり、「nn が 3 の倍数でないならば、n2n^2 は 3 の倍数でない」。
この命題は、逆の対偶と同じ内容であるため、真である。
もしくは、上記で、n=3k+1n=3k+1またはn=3k+2n=3k+2のとき、n2n^2は3の倍数にならないことを示したので、裏も真である。
したがって、逆は真であり、裏も真です。

3. 最終的な答え

1

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