1の3乗根のうち、虚数であるものの1つを $\omega$ とするとき、$\omega^{100} + \omega^{50}$ の値を求めよ。

代数学複素数3乗根方程式因数分解
2025/6/29

1. 問題の内容

1の3乗根のうち、虚数であるものの1つを ω\omega とするとき、ω100+ω50\omega^{100} + \omega^{50} の値を求めよ。

2. 解き方の手順

ω\omega は1の3乗根の虚数解の一つなので、ω3=1\omega^3 = 1を満たします。
まず、ω100\omega^{100} を簡単にします。
ω100=ω333+1=(ω3)33ω1=133ω=ω\omega^{100} = \omega^{3 \cdot 33 + 1} = (\omega^3)^{33} \cdot \omega^1 = 1^{33} \cdot \omega = \omega
次に、ω50\omega^{50} を簡単にします。
ω50=ω316+2=(ω3)16ω2=116ω2=ω2\omega^{50} = \omega^{3 \cdot 16 + 2} = (\omega^3)^{16} \cdot \omega^2 = 1^{16} \cdot \omega^2 = \omega^2
したがって、
ω100+ω50=ω+ω2\omega^{100} + \omega^{50} = \omega + \omega^2
ω\omegax3=1x^3 = 1 の解なので、x31=0x^3 - 1 = 0 を満たします。
x31=(x1)(x2+x+1)=0x^3 - 1 = (x - 1)(x^2 + x + 1) = 0
ω\omega は虚数解なので、ω1\omega \neq 1 であり、ω\omegax2+x+1=0x^2 + x + 1 = 0 の解です。
したがって、ω2+ω+1=0\omega^2 + \omega + 1 = 0 となります。
ω2+ω+1=0\omega^2 + \omega + 1 = 0 より、ω+ω2=1\omega + \omega^2 = -1 です。

3. 最終的な答え

ω100+ω50=1\omega^{100} + \omega^{50} = -1

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