与えられた群数列について、以下の3つの問いに答える問題です。 (1) 第 $m$ 群の最初の項を $m$ を用いて表す。 (2) 第 $m$ 群の項の和を $m$ を用いて表す。 (3) 1111が第何群の何番目の数か答える。

代数学数列群数列等差数列和の公式
2025/6/29

1. 問題の内容

与えられた群数列について、以下の3つの問いに答える問題です。
(1) 第 mm 群の最初の項を mm を用いて表す。
(2) 第 mm 群の項の和を mm を用いて表す。
(3) 1111が第何群の何番目の数か答える。

2. 解き方の手順

(1) 第 mm 群の最初の項を求める。
各群の項数は、順に2,4,6,,2m2, 4, 6, \dots, 2mと増えていく。
m1m-1 群までの項数の合計は、
2+4+6++2(m1)=2(1+2+3++(m1))=2(m1)m2=m(m1)=m2m2 + 4 + 6 + \dots + 2(m-1) = 2(1 + 2 + 3 + \dots + (m-1)) = 2\cdot\frac{(m-1)m}{2} = m(m-1) = m^2 - m
したがって、第mm群の最初の項は、数列全体の (m2m+1)(m^2-m+1) 番目の奇数である。
奇数列の一般項は 2n12n-1 であるから、第 mm 群の最初の項は 2(m2m+1)1=2m22m+21=2m22m+12(m^2-m+1) - 1 = 2m^2 - 2m + 2 - 1 = 2m^2 - 2m + 1
(2) 第 mm 群の項の和を求める。
mm 群は 2m2m 個の項からなり、最初の項は 2m22m+12m^2 - 2m + 1 である。
奇数列であるから、公差は2である。
したがって、第 mm 群の和は、
2m2(2(2m22m+1)+(2m1)2)=m(4m24m+2+4m2)=m(4m2)=4m3\frac{2m}{2}(2(2m^2-2m+1) + (2m-1)2) = m(4m^2 - 4m + 2 + 4m - 2) = m(4m^2) = 4m^3
(3) 1111が第何群の何番目の数かを求める。
まず、1111が数列全体の何番目の数かを確認する。
1111 = 2n - 1 より、2n = 1112, n = 556
つまり、1111は数列全体の556番目の数である。
次に、第 nn 群までの項数の合計が556以下となるような最大の nn を探す。
nn 群までの項数の合計は n(n+1)n(n+1) である。
n(n+1)556n(n+1) \le 556 となる最大の nn を探す。
n=23n=23 のとき 2324=55223 \cdot 24 = 552
n=24n=24 のとき 2425=60024 \cdot 25 = 600
したがって、1111は第24群にある。
1111は第24群の何番目か。
556 - 552 = 4
したがって、1111は第24群の4番目の数である。

3. 最終的な答え

(1) 2m22m+12m^2 - 2m + 1
(2) 4m34m^3
(3) 第24群の4番目

「代数学」の関連問題

$\sum_{k=1}^{n} (2k+1)(k+1)$ を計算し、$\frac{\text{ア}}{\text{イ}} n(\text{ウ} n^2 + \text{エ} n + \text{オ})...

シグマ数列展開公式
2025/6/30

$\sum_{k=1}^{n} (2k+3) = n(n + ア)$を満たすアを求める問題です。

シグマ数列等差数列の和計算
2025/6/30

線形写像 $T: U \to V$ が与えられているとき、以下の2つを示す問題です。 (1) $Im(T)$ が $V$ の部分空間であること。 (2) $Ker(T)$ が $U$ の部分空間である...

線形代数線形写像部分空間
2025/6/30

与えられた数列 $5 + 8 + 11 + 14 + 17 + 20$ を $\Sigma$ 記号を用いて表し、$\sum_{k=1}^{ア} (イk + ウ)$ の形の式を完成させる。つまり、ア、イ...

数列Σ記号等差数列
2025/6/30

与えられた等比数列 $1, -2, 4, -8, 16, \dots$ の初項から第 $n$ 項までの和 $S_n$ を求め、提示された式の空欄に当てはまる数を答える問題です。$S_n = \frac...

等比数列数列の和公式
2025/6/30

与えられた行列 $\begin{pmatrix} 7 & 1 \\ 1 & 7 \end{pmatrix}$ の固有値を $a, b$ (ただし、$a > b$)とし、固有値 $a$ に対応する固有ベ...

線形代数行列固有値固有ベクトル
2025/6/30

ベクトル $\begin{pmatrix} 1 \\ -1 \end{pmatrix}$ を行列 $\begin{pmatrix} 0 & -1 \\ 1 & 0 \end{pmatrix}$ で変換...

線形代数ベクトル行列行列の積
2025/6/30

次の条件によって定められる数列 $\{a_n\}$ の一般項を求めます。 (1) $a_1 = 1, (n+1)a_{n+1} = na_n$ (2) $a_1 = 2, na_{n+1} = (n+...

数列漸化式一般項
2025/6/30

与えられた行列 $A$ に対して、指定された行基本変形を行い、$PA$を求め、そのときの行列 $P$ を求める問題です。 $A = \begin{pmatrix} 3 & 3 & 2 & 4 \\ 1...

線形代数行列行基本変形線形変換
2025/6/30

$a > b > c > d$ という条件と、$a + d = 0$、$b + c = 0$ という条件が与えられています。このとき、選択肢ア~シの中で常に成り立つものを全て選び、記号で答える問題です...

不等式絶対値式の計算
2025/6/30