$a > b > c > d$ という条件と、$a + d = 0$、$b + c = 0$ という条件が与えられています。このとき、選択肢ア~シの中で常に成り立つものを全て選び、記号で答える問題です。

代数学不等式絶対値式の計算
2025/6/30

1. 問題の内容

a>b>c>da > b > c > d という条件と、a+d=0a + d = 0b+c=0b + c = 0 という条件が与えられています。このとき、選択肢ア~シの中で常に成り立つものを全て選び、記号で答える問題です。

2. 解き方の手順

まず、a+d=0a + d = 0 より、d=ad = -a です。また、b+c=0b + c = 0 より、c=bc = -b です。
これらの情報を a>b>c>da > b > c > d に代入すると、a>b>b>aa > b > -b > -a となります。
* ア: a>0a > 0, b<0b < 0
a>ba > b なので、aa が正の値、bb が負の値を取る可能性はあります。例えば、a=2,b=1a = 2, b = 1 の場合、c=1,d=2c = -1, d = -2 となり、a>b>c>da > b > c > d を満たしますが、bbは負の値ではありません。b<0b<0が常に成り立つとは限りません。
* イ: b>0b > 0, c<0c < 0
b>bb > -b より、2b>02b > 0 となるので、b>0b > 0 です。また、c=bc = -b より、c<0c < 0 です。したがって、イは常に成り立ちます。
* ウ: c>0c > 0, d<0d < 0
c=bc = -b より、c<0c < 0 です。また、d=ad = -a より、d<0d < 0 です。したがって、ウは、c>0c>0が成り立たないので、常に成り立つわけではありません。
* エ: a>0a > 0, c>0c > 0
c=bc = -b より、c<0c < 0 です。したがって、エは常に成り立ちません。
* オ: a>0a > 0, d<0d < 0
a>aa > -a より、2a>02a > 0 となるので、a>0a > 0 です。また、d=ad = -a より、d<0d < 0 です。したがって、オは常に成り立ちます。
* カ: c=d=0c = d = 0
a>b>c>da > b > c > d より、a>0a > 0d<0d < 0 です。a+d=0a+d=0 なので、a=d>0a=-d>0 です。また、b>cb > c かつ b+c=0b+c = 0 なので、b>0b>0c<0c<0となります。 したがって、カは成り立ちません。
* キ: aabb の絶対値は等しい
常に成り立つとは限りません。
* ケ: aadd の絶対値は等しい
d=ad = -a より、a=d|a| = |d| が成り立ちます。したがって、ケは常に成り立ちます。
* コ: bbcc の絶対値は等しい
c=bc = -b より、b=c|b| = |c| が成り立ちます。したがって、コは常に成り立ちます。
* ク: aacc の絶対値は等しい
a>0,c<0a > 0, c < 0 であり、aacc の絶対値が等しいとは限りません。
* サ: bbdd の絶対値は等しい
bbdd の絶対値が等しいとは限りません。
* シ: ccdd の絶対値は等しい
ccdd の絶対値が等しいとは限りません。

3. 最終的な答え

イ、オ、ケ、コ

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