(1) 数列 {an} の一般項について 問題文の図から、数列 {an} はパスカルの三角形の斜めの列に現れる数です。 a1=1, a2=4, a3=10, a4=20,… となります。 これらの数は、パスカルの三角形の構成要素である二項係数を用いて表現できます。
一般に、an=n+1C2=2(n+1)n と表せます。 これは、n+1C2は、パスカルの三角形における左から2番目の斜めの列のn番目の要素に対応しているためです。 別の表現として、n+1Cn−1=n+1C2 であるため、an=n+1Cn−1と表すこともできます。 (2) Sn=∑k=1nak について Sn=∑k=1nk+1C2=∑k=1n2(k+1)k=21∑k=1n(k2+k) ∑k=1nk2=6n(n+1)(2n+1)、∑k=1nk=2n(n+1) であるから、 Sn=21(6n(n+1)(2n+1)+2n(n+1))=21(6n(n+1)(2n+1+3))=12n(n+1)(2n+4)=6n(n+1)(n+2) これは、n+2C3 に等しいです。 (3) Sn=∑k=1nak1 について Sn=∑k=1nk+1C21=∑k=1nk(k+1)2=2∑k=1n(k1−k+11) =2((1−21)+(21−31)+⋯+(n1−n+11))=2(1−n+11)=2(n+1n+1−1)=n+12n (4) 数列 {cn} の一般項について 数列 {bn} の階差数列が {an+1} であるので、bn+1−bn=an+1=2(n+2)(n+1) また、b1=1 より、 bn=1+∑k=1n−1ak+1=1+∑k=1n−12(k+2)(k+1) =1+∑k=1n−1k+2C2=1+n+1C3=1+6(n+1)n(n−1)=66+(n+1)n(n−1) 66+n3−n=6n3−n+6 数列 {cn} の階差数列が {bn+1} であるので、cn+1−cn=bn+1 また、c1=1 より、cn=1+∑k=1n−1bk+1=1+∑k=1n−1(6(k+1)3−(k+1)+6)=1+∑k=1n−16k3+3k2+2k+6=1+6∑k=1n−1k3+3∑k=1n−1k2+2∑k=1n−1k+6(n−1) =1+6(2(n−1)n)2+36(n−1)n(2n−1)+22(n−1)n+6(n−1) =1+64n2(n−1)2+2(n−1)n(2n−1)+(n−1)n+6(n−1)=1+24n−1(n3−n2+4n2−2n+4n+24)=1+24n−1(n3+3n2+2n+24)=2424+(n−1)(n3+3n2+2n+24)=24n4+2n3−n2−22n+0 =24n4+2n3−n2−22n+24=24(n−1)(n3+3n2+2n−24)+24=24n4−n 最終的な答え
(1) an=n+1C2=2n(n+1) (2) Sn=6n(n+1)(n+2) (3) Sn=n+12n (4) cn=24n4+2n3−n2−22n+24