与えられた4つの二次関数について、グラフとx軸との共有点の座標を求め、x軸に接するグラフがどれであるかを判定します。

代数学二次関数二次方程式判別式グラフ
2025/6/29

1. 問題の内容

与えられた4つの二次関数について、グラフとx軸との共有点の座標を求め、x軸に接するグラフがどれであるかを判定します。

2. 解き方の手順

二次関数 y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c のグラフとx軸の共有点は、y=0y=0 となるxの値を求めることで見つけることができます。つまり、ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 という二次方程式を解きます。
この二次方程式の判別式 D=b24acD = b^2 - 4ac を用いることで、共有点の個数と座標を判断できます。
* D>0D > 0 の場合、異なる2つの共有点を持ちます。
* D=0D = 0 の場合、1つの共有点を持ち、グラフはx軸に接します。
* D<0D < 0 の場合、共有点を持ちません。
それぞれの二次関数について、以下の手順で計算します。
(1) y=x22x3y = x^2 - 2x - 3 の場合:
x22x3=0x^2 - 2x - 3 = 0 を解きます。
(x3)(x+1)=0(x-3)(x+1) = 0 より、x=3,1x = 3, -1
したがって、共有点の座標は (3,0)(3, 0)(1,0)(-1, 0) です。
D=(2)24(1)(3)=4+12=16>0D = (-2)^2 - 4(1)(-3) = 4 + 12 = 16 > 0 なので、x軸に接しません。
(2) y=x2+3x1y = -x^2 + 3x - 1 の場合:
x2+3x1=0-x^2 + 3x - 1 = 0 を解きます。
x23x+1=0x^2 - 3x + 1 = 0 と変形し、解の公式を用いると、x=3±(3)24(1)(1)2=3±52x = \frac{3 \pm \sqrt{(-3)^2 - 4(1)(1)}}{2} = \frac{3 \pm \sqrt{5}}{2}
したがって、共有点の座標は (3+52,0)(\frac{3 + \sqrt{5}}{2}, 0)(352,0)(\frac{3 - \sqrt{5}}{2}, 0) です。
D=(3)24(1)(1)=94=5>0D = (3)^2 - 4(-1)(-1) = 9 - 4 = 5 > 0 なので、x軸に接しません。
(3) y=2x2+4x+2y = 2x^2 + 4x + 2 の場合:
2x2+4x+2=02x^2 + 4x + 2 = 0 を解きます。
x2+2x+1=0x^2 + 2x + 1 = 0 と変形し、(x+1)2=0(x+1)^2 = 0 より、x=1x = -1
したがって、共有点の座標は (1,0)(-1, 0) です。
D=(4)24(2)(2)=1616=0D = (4)^2 - 4(2)(2) = 16 - 16 = 0 なので、x軸に接します。
(4) y=2x25x3y = 2x^2 - 5x - 3 の場合:
2x25x3=02x^2 - 5x - 3 = 0 を解きます。
(2x+1)(x3)=0(2x + 1)(x - 3) = 0 より、x=12,3x = -\frac{1}{2}, 3
したがって、共有点の座標は (12,0)(-\frac{1}{2}, 0)(3,0)(3, 0) です。
D=(5)24(2)(3)=25+24=49>0D = (-5)^2 - 4(2)(-3) = 25 + 24 = 49 > 0 なので、x軸に接しません。

3. 最終的な答え

(1) 共有点の座標: (3, 0), (-1, 0)
(2) 共有点の座標: (3+52,0)(\frac{3 + \sqrt{5}}{2}, 0), (352,0)(\frac{3 - \sqrt{5}}{2}, 0)
(3) 共有点の座標: (-1, 0)
(4) 共有点の座標: (12,0)(-\frac{1}{2}, 0), (3, 0)
x軸に接するグラフは (3) です。

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