数列 $\{a_n\}$ が、$a_1 = 1$, $a_2 = 2$, $a_{n+2} = 2a_{n+1} + a_n$ ($n=1, 2, 3, \dots$) で定義されている。 (1) $a_3$, $a_4$, $a_5$ を求めよ。 (2) $x$, $y$ についての1次不定方程式 $a_5x + a_4y = 1$ の整数解をすべて求めよ。 (3) すべての自然数 $n$ に対して、$a_n$ と $a_{n+1}$ が互いに素であることを示せ。
2025/6/29
1. 問題の内容
数列 が、, , () で定義されている。
(1) , , を求めよ。
(2) , についての1次不定方程式 の整数解をすべて求めよ。
(3) すべての自然数 に対して、 と が互いに素であることを示せ。
2. 解き方の手順
(1) 数列の漸化式 を用いて、 を計算する。
(2) は となる。
特殊解を求めるために、ユークリッドの互除法を用いる。
したがって、
よって、 となるので、特殊解は である。
一般解は より、
, (kは整数)
,
(3) 数学的帰納法を用いる。
(i) のとき、 であり、gcd() = gcd(1, 2) = 1 なので、 と は互いに素である。
(ii) のとき、 と が互いに素であると仮定する。つまり、gcd() = 1。
(iii) のとき、 と が互いに素であることを示す。
より、
gcd() = gcd() = gcd() = 1
よって、 と は互いに素である。
したがって、すべての自然数 に対して、 と は互いに素である。
3. 最終的な答え
(1) , ,
(2) , (kは整数)
(3) すべての自然数 に対して、 と は互いに素である。