数列 $\{a_n\}$ が、初項 $a_1 = 3$ と漸化式 $a_{n+1} = a_n + 2^n$ で定義されています。この数列の一般項 $a_n$ を求める問題です。

代数学数列漸化式等比数列の和一般項
2025/6/29

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} が、初項 a1=3a_1 = 3 と漸化式 an+1=an+2na_{n+1} = a_n + 2^n で定義されています。この数列の一般項 ana_n を求める問題です。

2. 解き方の手順

この漸化式は an+1an=2na_{n+1} - a_n = 2^n と表せるので、階差数列の問題として解くことができます。
まず、n2n \geq 2 のとき、
an=a1+k=1n1(ak+1ak)a_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} (a_{k+1} - a_k)
が成り立ちます。与えられた漸化式から ak+1ak=2ka_{k+1} - a_k = 2^k なので、
an=a1+k=1n12ka_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} 2^k
となります。初項 a1=3a_1 = 3 を代入すると、
an=3+k=1n12ka_n = 3 + \sum_{k=1}^{n-1} 2^k
となります。k=1n12k\sum_{k=1}^{n-1} 2^k は初項 22, 公比 22, 項数 n1n-1 の等比数列の和なので、
k=1n12k=2(2n11)21=2n2\sum_{k=1}^{n-1} 2^k = \frac{2(2^{n-1} - 1)}{2-1} = 2^n - 2
となります。したがって、n2n \geq 2 のとき、
an=3+2n2=2n+1a_n = 3 + 2^n - 2 = 2^n + 1
となります。
n=1n=1 のとき、a1=21+1=3a_1 = 2^1 + 1 = 3 となり、与えられた a1=3a_1 = 3 と一致します。
したがって、an=2n+1a_n = 2^n + 1 は全ての nn に対して成り立ちます。

3. 最終的な答え

an=2n+1a_n = 2^n + 1

「代数学」の関連問題

(1) 2次方程式 $x^2 + 5x + 1 = 0$ を解く。 (2) 2次方程式 $x^2 + 4x + m = 0$ が異なる2つの実数解をもつような定数 $m$ の値の範囲を求める。

二次方程式解の公式判別式不等式
2025/6/30

与えられた連立不等式を解く問題です。 不等式は以下の3つです。 $2x + 3 \ge -5x + 1$ $-x - 3 < 2x - 2$ $2x + 1 > 2$

連立不等式不等式一次不等式解の範囲
2025/6/30

与えられた3つの2次関数について、グラフを描き、頂点、x切片、y切片の座標を明記する問題です。

二次関数グラフ頂点x切片y切片平方完成解の公式
2025/6/30

2次関数 $y = x^2 - 3x + c$ において、$1 \le x \le 3$ のとき最小値が1になる。このときの $c$ の値を求めよ。

二次関数最大・最小平方完成
2025/6/30

二項定理を用いて、$(a-b)^5$ を展開しなさい。

二項定理展開式多項式
2025/6/30

点 $(2, 1)$ から直線 $kx + y + 1 = 0$ に下ろした垂線の長さが $\sqrt{3}$ であるとき、定数 $k$ の値を求める問題です。

点と直線の距離二次方程式平方根絶対値
2025/6/30

与えられた条件を満たす2次関数を求める問題です。 (1) 頂点の座標と通る点が与えられたときの2次関数を求める問題 (2) 3つの通る点が与えられたときの2次関数を求める問題

二次関数2次関数方程式グラフ連立方程式
2025/6/30

与えられた一次不等式、連立不等式、二次不等式を解く問題です。

不等式一次不等式連立不等式二次不等式絶対値不等式の解法
2025/6/30

関数 $y = -(x-1)^2 + 6$ の $0 \le x \le 3$ における最大値と最小値を求める。

二次関数最大値最小値放物線定義域
2025/6/30

2次関数 $f(x)$ が $f''(x) + 2f'(x) = 8x$ および $f(0) = 1$ を満たすとき、$f(x)$ を求めよ。

微分方程式二次関数微積分関数
2025/6/29